とり、本屋さんにゆく このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-08-12 長谷川書店で演じるということ このエントリーを含むブックマーク

魔法をかける編集 (しごとのわ)


土曜の電車、いつもより少し早い。

送品表を見やれば、分冊のタイトルがちらり。

連なるTLをさかのぼり続けて、けど、

えいとガラケーを鞄に放り込んで、

本を取り出す。本体にも、

かわいいイラスト。


楽しみなゲームを手にしたこどもの気分で。


車中のとも。

藤本智士『魔法をかける編集 (しごとのわ)』(インプレス


崩れゆく城の地底奥深くから、倒したはずのラスボスがより強大な力を持って復活するかもしれない。そんな不安を払拭するには、いちはや世界中勇者たちに編集魔法を身につけてもらうことしかありません。(p.7)


お話会、今日のお客さまは、

ひと家族。お母さん、お兄ちゃん、弟くん。

人寄せの間の、導入えほんには乗り出してきたお兄ちゃんも、

本命絵本が始まるとチラチラとママの顔を見ながら、

撤退のタイミングをはかっているみたいだったので、

こちらの読み方も及び腰になってしまったみたい。


読み終えてから、ようやく、弟くんが、

ごくごく小さな赤ん坊だったことに気づく。

あー、余裕ないなあ、ぼくにはまだ。


速やかな退勤。

環状線大阪に出たなら、横綱に駆け寄ってしまう。

もうなかろうと思いつつダメもとで『BOOKMARK*1探したら、

まだ残ってました。フェア台展開も、やっていた、「7号」のときと、

同じところで。同じ場所での継続的な展開、助かる。

第8号『やっぱり新訳!』、町田康名前が。ありがたくいただく。

フリー冊子いただく際には何か買って帰るのが理想

ぺりかんさんの、なるには別巻を購入。


購入。紀伊國屋書店グランフロント大阪店。

東京学校図書館スタンプラリー実行委員会学校図書館の司書が選ぶ小中高生におすすめの本300 (なるにはBOOKS 別巻)』(ぺりかん社


モーリーさんの姿を探すも見当たらず、こないだ発見したUFJに寄って、

お金をおろしてから阪急線構内へ。乗換え案内に表示された電車の乗り場は、

あっちか?こっちだ!阪急梅田から水無瀬、35分か。けっこうかかるな。

でも準急に飛び乗れてよかった。


空はまだ明るい。日差しの色は明らかに夕方のそれだけれど、

まだまだ遊んでいたいと思わされる夏の夕暮れ。淡路でたくさん人が降りた。

座席に座って、本を取り出す。


車中のとも。

藤本智士『魔法をかける編集 (しごとのわ)』(インプレス



「いまこの瞬間すでに満を持している」(p.18)ということばに、

脳内細胞たちが総立ちで咆哮をあげている。


編集というのは手段であって目的ではない」(p.27)、

「それを作ることよりも、作ったあとに世界がどう変化するかの方が大切」(p.28ときた。


ぼくはいま、長谷川書店さんに向かっている。

長谷川書店さんで上演させてもらうひとり芝居の打ち合わせに向かっている。

頭の中では、どんな風にしようか、モヤモヤとした妄想と、

ハラハラとした不安混沌としているけれど、

こうした藤本さんのことばに、ふと、

新しい問いが立ち上がる。


長谷川書店さんでひとり芝居を上演することよりも、

上演したあとに長谷川書店さんがどう変化するか。


しかし、未来のビジョンを持つのは、苦手なんだ。

八戸市の話を読んで、胸倉をつかまれてゆっさゆっさ。

ふにゃふにゃした気持ちで、水無瀬ホームに降り立つ。


今日は、あらかじめ来訪を伝えていたので、

店に入るなり、長谷川さんとバチッと目が合う。

相変わらず、お客さんが何人も出入りする状況のなか、

声を抑えようと思いつつ抑えきれない「長谷川さん、聞いてくださいよ!」という気持ちが、

心なしか、お客さんをレジから追いやってしまったようで申し訳ない。

それでも長谷川さんと、聞き上手なスタッフさんとに乗せられて、

からはとめどなく妄想が吐き出され続けたのだった。


あるアイデアに対して、おふたりの「それは、こうじゃないかしら」という意見が、

とても説得力があるというか、冷静で状況に対して想像が行き届いている感じがして、

地上2センチメートルくらいをふわふわと浮き上がりながら、ぼくは、

あぁ、この人たちに見守られながら芝居ができるって、うれしいな、

などと思った。なんというか、信頼できる劇場主とスタッフさんに、

励まされているような気分だった。気弱なことを口にすれば、

「そんなこと、このお店だったら、なんてことないです」と、

懐の深さも尋常じゃない。まぁ、東京には、

プロレスやっちゃう本屋さんもあるしな。

小男がさえずるくらい、なんでもないか


長谷川さんと、お店の外に出てからも少しことばを重ねる。

さっき読んだばかりの、ビジョンの話が口をついて出た。

覚悟にも似た、でも、もう少し気弱な開き直り

とでも言えばいいか、長谷川さんのことばに、

押されるでもなく、引かれるでもなく、

ただ、そばに立っている喜びを、

感じた。今はまだ、そばにいる。


長谷川さんのお仲間が、自転車でやってくる。

少し立ち話をする。ひとり芝居について、また少し、

勇気づけられる。ご飯を食べるお店の候補をいくつか教わる。

ここでもまた、夏葉社島田さんの名前が出る。長谷川書店さんとか、

善行堂さんとかで、島田さんの名前が出るとすごくうれしい気持ちになる。

あぁ、スタンダードブックストアあべのでも、ときどき出てくるな。

島田さん、お元気だろうか。ぼくも一人っ子で、ガラケー使いです。


ラーメン屋にふられて、その先の、二階にあるレストランに入った。

冷製パスタを頼んだ。わいわいしていた家族連れが帰っていって、

客は、ぼくひとりになった。パスタを食べている間に、

何人かスタッフも帰っていった。不思議な時間だった。

かい気持ちで、食後のアイスコーヒーを飲んだ。


水無瀬駅からより、島本駅からの方が近鉄奈良には早く帰れるみたい。

はせしょの入り口を遠くからうかがったら、シャッターが半分、

おりていたみたいだったので、そのまま、島本駅に向かう。

iPod で、シャッフル再生。流れてきた古い歌を、

声に出して、口ずさみながら歩く。


JR京都駅で降りる。特急まで少しだけ時間があったから

もう閉まっているかな、と思いつつ、エスカレーターを降りてみる。

期待をほぼ完全に抹殺して進んで行けば、ふたば書房さんはまだ開いていた。

ふらふら通路に迷い込んで、本も買っちまった。長谷川さんとこで何も買わなかったから

欲求不満だったのか。横綱で一冊買ったことは忘れてない、もちろん。


購入。ふたば書房京都駅八条口店。

松田充弘、日小田正人『デキる人が使っている 人の心を動かす 使える質問 (オトナの教養BOOK)』(朝日新聞出版


特急に乗ったら、飲み物を飲んでのんびりしたいところなのだが、

なんかお腹がいっぱいで、自販機の前に立ったのにどこにも指は伸びなかった。

車中、はがきを書くでもなく、買ったばかりの本に目を走らせる。


誰もいない家に帰ってきて、パソコンを立ち上げる。

ガラケーでは全文表示しきれなかった長谷川さんからのDMを確認する。

あぁ、温かいなぁ。シャワーを浴びて、またマンガを読んでから、寝た。


<告知>

「夏の終わりのハーモニカ  とり、いきなりはせしょでひとり芝居」

日時:8月27日(日)11時、15時

場所:長谷川書店水無瀬駅前店(大阪府三島郡島本町水無瀬1-708-8)

料金:無料


というわけで、長谷川書店さんで、ひとり芝居をさせていただきます


このブログではほとんど「演劇活動」については言及しておりませんでしたが、

東京に住んでいたころは本屋でバイトしながら演劇やってました。

関西に移ってきてからも、ごくたまにやってます。今回、

ご縁があって(という言い方は表層的過ぎますか)、

長谷川稔さんとお話していて、


営業中の長谷川書店内でひとり芝居を上演する、


という、自分でこうしてことばにしていてもよく分からない、

不思議な体験をさせてもらえることになりました。


ふらりと立ち寄った本屋さんで、

背表紙自意識と話し声の森に迷い込んでみませんか。

夏の終わりのハーモニカが、これまで見えていなかった風景に、

聞こえていなかった演奏に、気づくきっかけになりますように。


小一時間くらいで終わります。途中入店、途中退店も、もちろんOK。


まだ長谷川書店さんに行ったことがないあなたも、

ときどきしか長谷川書店さんに行けないあなたも、

毎日のようにはせしょを利用しているあなたにも、


長谷川書店さんでお会いできることを楽しみにしています