前回報告書をすっぽかしてしまったので、今回はわたくしたまきながさっそくのレポを書かせていただきます。

torigumi2007-09-24


日:9月24日(祝)
行き先:滋賀県音羽山

朝9時に京阪大谷駅に集合。ホームに下りた誰もがひとこと
「ここ、1回も降りたことない・・・」
そりゃそうですよね・・・駅は無人、駅の周りにはコンビニはおろか自動販売機ひとつありません。
そういえばここ、瀬田の体育館に行くときにいつも通っていて、厳冬期はたまにすさまじい吹雪に見舞われたっけ。まさかこんな機会に降り立つことになるとは。

駅のすぐ近くの神社の脇から登山道に入り、1号線の上の橋を渡って本格的な登りに入る。登山道はわりとよく整備された階段、階段、階段・・・ゆるゆる尾根道にさしかかってほっとしていたら、まもなく次の階段・・・足場がちゃんとしているのはありがたいけど、目の前にどおーんと立ちはだかる階段、なぜにあんなにヒトのやる気を削いでしまうのでしょうね。9月ももう終盤なのに、容赦ない蒸し暑さと、勘違いしたようなツクツクボウシの声。早々に体全体が汗まみれになっていくのがわかりました。1時間半ほどの厳しい登りのあと、NTTの鉄塔を過ぎたあたりからゆるい尾根道が続きます。そして、一気に視界が開けた・・・!!と思ったら、眼下には琵琶湖、大津、山科、京都市街まで、なんとそこはほぼ360℃の大パノラマ!

卒論研究のため先に観察をはじめていたせーねん君と合流し、まずは双眼鏡で湖西にあるマダムさんのお宅を探索(笑)。その後タカはまだかまだかと待つこと1時間あまり、ようやく北東から1羽のハチクマが現れました。ときどき羽をばたつかせています。去年岩間山で観察したときにはみんなほとんど羽を動かすことなく優雅にすいーっと飛んでいったように思うのですが、今日は上昇気流がイマイチだったのかもしれません。その後まもなく、もう1羽が・・・!
ノスリだ!!」
ハチクマやサシバに比べるとちょっとずんぐりむっくりの体、腹側は白地で下腹・翼の角のところの黒い斑点がはっきり観察できました。ハチクマ・サシバに比べ、翼のかたちもより「猛禽らしい」かんじがしてカッコよかったですね。(せーねん君、いい写真とれてますか?)

しかしこの「今日の目玉」が過ぎ去った後、一向にタカが現れる気配はなく・・・
西のほうから不吉な暗雲もたちこめてきたので、2時ごろ、せーねん君よりお先に下山することに。
笑い始めた膝の様子をみながら坂を下り、牛尾観音をすぎたところから沢沿いの道に入りました。途中でさしかかる滝や大きな岩には「大蛇塚」「聴呪(ききのろい!?)の滝」「蛙岩」など、この一帯がその昔は修練場であったからか、変わった名前がつけられていました。途中みかけたキセキレイが、こちらの姿をみて、長い尻尾を邪魔そうにあちこち振りながら、あわてて歩いて逃げていった姿はとてもかわいかった。

やがて山を抜け、民家が見え始めて「やった、もうすこし・・・」と思ったそのときからがほんとうの試練でした。ずっと泣き出しそうだった空からぽつりぽつりと落ちてきたと思ったら、一気に土砂降りの雨。思った以上に遠かった京阪追分駅につくころには、全員ずぶ濡れ。ちなみにわたしは前日も京都であった野外ライブで、雨男のアーティストが呼んだらしいバケツをひっくりかえしたような雨に見舞われました。2日連続でこんなに雨に打たれるのは、これまでの人生、そしてきっとこの先もまあないでしょうね(^^;)

☆今日出会った鳥は・・・(あまりたくさん見られませんでしたが)
ヤマガラ
シジュウカラ
・ハチクマ
ノスリ
・カケス(Vo.)
メジロ(Vo.)
センダイムシクイ?(Vo.「ぐいー」が聞こえたような。)
ヤブサメ?(Vo.)
キセキレイ


雨の中延々歩いたマダムさん、ライブラリアンさん、めいぷるさん、ほんとうにおつかれさまでした。そして間一髪のところで山を下ったせーねん君とその子分(?)のS君、間に合ってよかったね!ガイドも、ありがとうございました。
次回はすばらしい秋晴れに恵まれることを祈って。。。

【写真】今日沢沿いでとったきれいなツル植物は、こーんなかんじに、我が家のインテリアになってくれました

(たまきな)



せーねん追加。24日撮影分のノスリ