どうか?

元教授ら自費出版新風舎」提訴、一部書店しか本出回らず (http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070704i414.htm)

まあ、契約内容が判らないから何とも言えない部分はあるけど、この訴えは通るかな〜。
だいたい、メジャーな出版社から出た本だって、本屋に並ぶ保障はないんだからねぇ。
結構名の知れた作家だって「私の書いた本を地元の本屋で見たこと有りませんよ」なんて人はザラにいるもの。
どんな本を店に出すかは本屋に決定権があるし、本屋ってのは売れ筋の商品しか並べないからねぇ。
Amazonに代表されるネット書店が繁盛する最も大きな理由の一つがこの「欲しい本が本屋に無い」って事なんだけど、それはまた別のお話。

記憶と人格

ついに薬を使って記憶を消し去ることが可能に (http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070702_memories/)

はてなのエントリとかを見てると、結構な数の人が「この薬で消したい記憶」というのが有るらしい。
でも、特定の記憶を消したらそれは別人になるって事なんだけど、それは理解してるのかなぁ?

どうも、人は記憶というのを「ハードディスクにデータを蓄える」というイメージで捉えがちだけど、実際のところはデータの様に溜まる記憶も存在するけど、多くの記憶はその人の人格として記録されているんだけどね。
現に、脳の障害である時期から新しいことが何一つ記憶できなくなった人は、その瞬間で人格が固定してしまうらしい。

それに、トラウマになったり、消したくなるような記憶だったら、ほぼ間違いなく人格の形成に関わっている筈。
過去のイヤな記憶を消してしまうと、あなたの人格はその記憶が無かった場合の状態になる可能性が高い。
そこで形成された新しい人格は本当に「自分」なのだろうか?
と、考えると「この薬で精神に障害が出るんじゃないの?」という懸念も出てくる。

…怖い考えになってしまった(苦笑)