現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

溝切りと籾殻を焼くこと


19日(金)
秋晴れが続いていてありがたい。
朝のうち食味測定用に玄米を準備して、その後は田んぼに出る。麦の圃場の溝切り。昨日の続きです。


夕方、日没まで溝切り。天気がいいので気持ちがいい。しかし10月も下旬になるところで、日が傾いてくると、田んぼにいてもとたんにサミシイ気分になってくる。稲刈りが遅くまで続いて、気がつかないうちにいつのまにか、秋も深まってきました。


先日、共済組合から書類が提出されていませんよ、と電話をいただいたのだが、今日も農協から二件、それぞれ違う職員さんから、書類が提出されていませんよ、と携帯に電話がある。さらにいつも楽しませてもらっているメール句会の選句がまだですよ、とメールが届く。句会の選句はすでにチェックだけはしてあったので、コメントを付け加えて土曜の朝にメールを出す。ああ、すみません。なんだかバタバタが続いてます。月曜には書類を提出しなくては。



長男がトラクタを運転して溝切りしてくれているときは、溝と溝がきれいに繋がるように僕が鍬やスコップで土を掘るのだが、鍬仕事、スコップ仕事が一番シンドイですね。僕のスコップはいつかなにかの行事の参加賞でいただいたものなのだが、穴が開いているんですよね。最初は穴が開いている分だけ弱くなるのではないか、と思ったがこれは杞憂でぜんぜん大丈夫。しかも泥関係のを扱うときにはこの穴から水が抜けたりするんですよね。また湿った土だとスコップにひっついてしまったりするのですが、この穴のおかげでなんだかあまり土がくっつかず土離れがいいという、なかなかスグレモノです(笑)。
そんなこんなで、スコップでガシガシやっていたら、土の中からサワガニが出てきました。この圃場の隣の川にはたくさんサワガニがいるのですが、どうやら冬眠のために田んぼの方に上がってきているようですね。すでに眠っていた模様。どうやら自然界ではそういう時期なんでしょうね。10月の下旬ですからね。


伊藤君子津軽弁ジャズ〜ジャズだべ!ジャズださ!」をiTunesで見つけて聴いている。いやー、スバラシイ。津軽弁ジャズ。EP版なのだが、一曲目の「ブルー・ムーン」なんぞは芸術的。
関西弁といっても、大阪と京都と神戸ではそれぞれ違うし、和歌山や奈良や滋賀もそれぞれ方言というか、やはり違うわけです。東北も近畿以上に大きい土地ですから、青森と秋田、岩手、山形、宮城とそれぞれ違うはずだし、同じ滋賀でも大津と長浜ではやはりちょっとした言葉遣いが違うわけで、県の大きな東北の各県は県内でもちょっとづつ違ってこだわりがあるのでしょうね。そんなこと、当たり前だろ!という声が聞こえてきそうですが、・・・。
いや、津軽弁とジャズとなかなかいい感じ。これも東京の標準語との距離があるからでしょうね。


さて、クライマックスシリーズの第3戦、カープジャイアンツに連勝して、今日勝てばCSを突破して日本シリーズになるのだが・・・。カープ先発は九里亜蓮。くりあれん。僕は何度もカープの野球は高校野球的と書いてきたが、その高校野球カープ野球の代表が九里亜蓮で、なんだか真面目で一生懸命なのが顔つきからわかります。なんだなぁ。多彩な変化球が持ち味だが、ストレートも速いし。ま、でもときどき不安定というのが、ファンとしては応援したくなる要素ですな。
と書いてたらカープが勝ちました。去年のことがあるので、ちょっとヒヤヒヤしてましたが、ありがたいです。ええ、これ以上書くとジャイアンツファンから嫌がられそうなので書きませんが(笑)。さあて、日本シリーズだ!相手はどっちだ?



20日(土)
全体に曇りがちな一日。午後からは少し陽射しも出たけれど。
朝、田んぼの真ん中にちょっと積んでおいた籾殻(ぬか)に火をつける。ここしばらくの晴天で乾いているだろうし、ちょうど北西の風も吹いているので、これはよく燃えてしまいまそう。
それからくず米を出荷。
ちょっと早めの昼食を食べて、午後は溝切りに出る。今日で大きな田んぼは概ね溝を切り終える。まだ小さい田んぼが残っているのだが、こちらは真ん中に一本溝を切るだけなので早く終えられそう。
溝切りを終えた夕方、朝、火をつけた籾殻を見にいったら、概ねすでに燃えてしまっていて真っ黒になっていた。いえ、まだ火は残っているようで、煙は上がっていましたが。このままだと白い灰になってしまいますな。籾殻の燃える匂いは大好きです。サツマイモをホイルに包んで入れておけば間違いなくおいしい焼き芋になるのだが・・・。母によるとうちのサツマイモはどうにも不作で、まだ小さい感じなので、もうしばらく掘り出さずに置いておきたい、ということでした。
今年は大豆もまるでダメで、夏の猛暑でうまく発芽しないという状態で草だらけになってしまいました。そのせいもあってわずかに成長した大豆も小さくて莢も少ない感じです。