東京電力と藤岡信勝、自由社の関係

社会新報5月18日付「原発利権にうごめく者たち 第2弾」から


 
本紙は東電労組政治連盟の内部資料を入手した。00年10月に三浦海岸近くの施設で開かれた東電労組政治連盟と同労組研修センターが共催した研修日程表(写真)だ。そこには西修駒沢大学教授(当時)と藤岡信勝・東大教授(当時)の2人が講演している。西修氏と言えば改憲論者の急先鋒(せんぽう)で集団的自衛権の行使を強く主張してきた。また藤岡信勝氏と言えば、「新しい歴史教科書をつくる会」会長で「大東亜戦争肯定論」を唱えるタカ派の論客で知られる。労組の研修会にこのような改憲侵略戦争肯定の代表格2人を招くとは、驚きだ。
 
 ■マスコミ豪遊接待
 
ところで、東電によるマスコミ幹部に対する接待は恒常化し、高額化してきた。一例を挙げよう。勝俣恒久東電会長が東日本大震災の3月11日当日、マスコミOBらと共に中国への旅行に出かけていた。団員名簿には、週刊文春週刊現代の両元編集長や、毎日新聞西日本新聞などのOB、中日新聞相談役らに20数人が名を連ねた。「愛華訪中団」と名付けられ、東電の経費を使い約1週間の日程で中国要人らと懇親を深める。今年で11回目を数えた。ちなみに過去の08年に実施された訪中団参加者リストは別表のとおり。
飛行機代やホテル宿泊代、夜の遊興費も込みで参加費がたったの5万円というから、「豪遊接待」と批判されてもやむを得ないのかもしれない。

「愛華訪中団」の主催者は自由社社長の石原萠記氏です。