うさぎ 追いし あの山
こぶな釣りし かの川
昔は山に入ればすぐそこに兎はいたのだ。
日本で一番古い兎文様は飛鳥時代の天寿国繍帳。
本格的に用いられたのは桃山時代以降。ほとんどの兎は月と組み合わされた月兎文、
木賊(とくさ)と組み合わされた木賊兎文、波と組み合わされた波兎。
波兎は『古事記』におさめられている因幡の白兎や謡曲『竹生島』から生まれたとか。
ブームとして爆発的に流行した兎文は角倉了以が愛用した名物裂花兎金襴。
花樹の下でちょっと首をかしげて後ろを向いているあの兎。別名角倉金襴。
月で兎は不老長寿の薬を作っているとか・・
月でもちをついているとか・・・
月の精として兎文は子孫繁栄、不老長寿の吉祥文様。
家紋としては、大阪夏の陣で三橋氏が旗印にしたことが始まりとか・・
姿も愛らしく誰にでも好かれる兎・・・・兎年ももう終わる・・・
皆さん、良いお年を・・・♪・・