西暦2008年7月

uumin32008-07-01

 西暦2008年7月、人類は絶滅の危機に直面していた。核兵器を遙に超える超磁力兵器が世界の半分を一瞬にして消滅させてしまったのだ。
 地球は大地殻変動に襲われ、地軸は捻じ曲がり、五つの大陸は悉く引き裂かれ海に沈んでしまった…
(『未来少年コナン』オープニングナレーション)

 とうとう来てしまいました。
 遠い未来に思えていたのですが…

偽文士日碌の間違い

 筒井康隆さんのサイト「笑犬楼大通り」で筒井さんが「文士日碌」という日記をはじめられているのですが、その六月二十七日付けの記事(p.10)で

 帰宅後、サルマン・ラシュディが英国よりサーの称号を授けられたことを知る。もっと早くに決っていたのだが、イスラム圏からの猛反撥があり、先延ばしにされていたのだそうだ。「悪魔の詩」は面白かった。だが、あまり褒めると日本の翻訳者のように刺殺されて黄色い砂を撒かれるからやめておく。しかしそれにもかかわらず称号を授けたというのはイギリス偉い。日本では考えられないことだろうね。

 という一節がありました。
 ここの「黄色い砂を撒かれる」というのは筒井さんの明らかな記憶違いですね。
 殺害された死体に黄色い砂が撒かれていたのは広島大学文理学部総合科学部でのことで、20年も昇進させられなかった素粒子論専攻?の助手が学部長を殺して黄色い砂を撒いた事件です。これは1987年7月22日に起り、「遺体には肩から足まで黄色い砂がかけられており、周りには老眼鏡、入れ歯、たばこの吸殻、灰皿などが30cmおきに取り囲んでいる」ものでした。
 そして悪魔の詩の翻訳者の五十嵐一助教授が殺されたのは筑波大学での話で1991年7月11日のこと。「人文社会学系棟7階のエレベーターホールで首のあたりを切られて血まみれで倒れていた」のを発見されたのでした。