浮き沈みの激しい一日

この日は、映画「シークレット・サンシャイン」(主演:チョン・ドヨン 共演:ソン・ガンホ)を
観に、昼から六本木に出掛ける。
それなりの時間に家を出たつもりだったが、電車がなかなか来ず、走ってようやく
間に合った。オットはすっかりご機嫌斜めだし、映画館に着く頃には汗だくに。


映画は、正直、観ることを全くお薦めしないが、後日オットがこの映画について書くと思う。
あとひとつ、前列に頭が飛び出している人がいて、非常に観辛く疲れた。
一人、頭が飛び出した人がいると、その後ろの人は当然背筋が伸びて、更にその後ろも…。
と不幸の連鎖になる。どうにかならないものか。


映画を観終わってすぐに六本木を撤退。有楽町へ出る。
まだ4時半なので、どこかでお茶でもしようかと入れそうな所を探す。
偶然見かけた「ダロワイヨ銀座本店」へ入った。
ここはもちろん初めて入ったが、なにやら高級感溢るるお店。さすがだぜ「ダロワイヨ」。
ケーキも、かっちょいいトレイに並べた美しい逸品達の中から選ぶのである。
ということで本日、我々が選んだ逸品

  • カロンマンゴークリーム&バニラアイス、コーヒー(オット) 
  • プラリネ&ショコラアイス、フルーツハーブティー(私)

   
美味しかった〜。プラリネの中のメレンゲが口溶けがいいけどコッテリしていて、しっかり甘い。
ショコラアイスもきちんとカカオの味がする〜。
あまりの美味しさとハイソな雰囲気に恐悦至極のR30夫婦(笑)。
正直、決してお手頃な価格ではなかったが、今日の映画に疲労困憊していた我々にとっては、
重要な癒しタイムであった(笑)。


お茶の後、時間もあるので銀ブラ(死語)する。
途中、なんと○原兄弟のお兄さんと遭遇した。付き人らしき人と普通に歩いていて驚いた。
でも、颯爽としていたなあ〜。
人通りの少ないところばかり歩いたが、それでも、ビルの立替が進んでいたり、
店が替わっていたり、昔とは大分様変わりしてきているのが分かった。
しばらく歩いた後、喉が乾いたので東京駅近くのGで軽く呑む。


ということで今日のつまみ

オットはビール、私は焼酎でキメる。




つまみは普通に美味しかったが、オットの二杯目のビールに問題発生。
ここへのリピートはなしと思われる。早めに切り上げ帰宅。(クーラン)

原田監督のこと

新作(クライマーズ・ハイ )が好評な(私は未見…丸の内東映立見だった)
原田眞人監督。
この監督のムラッ気は凄くて役所広司主演でも「金融腐食列島[呪縛]」と
突入せよ!「あさま山荘」事件」では同じ監督が同じ東映傘下で撮ったとは
思えないくらい出来に差があるので、兎に角、気を付ければならない。


骨太の経済エンタテインメントとして出色な前述「呪縛」にしても




(あ、以下一寸ネタバレか)




墓参り(だったか?)の最中、役所夫婦の子供が忽然と姿を消して、
木々がざわめき不安感を煽りつつエンドマークという居心地の悪さ。


そして、「さらば愛しき人よ(1987年松竹)」もまた油断ならない作品だ。


主演の二人に若干の違和感を感じるが
Heartbreak Yakuza などというカッコいい英語タイトルも付いている作品だけに
邦画には珍しいモダンなハードボイルド。
当時のヤクザ映画の下世話な作風やアクション映画皆無の状況に対する鬱屈が
生んだような作品か。


ナイト・シーンが美しかったり、銃撃戦を団地の駐車場でやったり
(高層住宅の縦の構図に横移動のアクションが秀逸)、
またその銃撃戦の着弾効果がよくできてたりと見所多し。


佐藤浩市が、信じられないようなシャブ中・総入歯の社会不適応者なヤクザで登場したのも
新鮮で、そんな狂人佐藤がコンビニで日本刀振り回してる日常の風景に現れた異形の者の
感覚も素晴らしく、「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」を作った翌年に、
こんな作品つくるこの監督(しかも、その後は「ガンヘッド」)ガンヘッド [DVD]やはり、目が離せない!(○)
          
             「ガンヘッド」の何かを期待させるジャケ。  →