ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (70) モンゴルとアメリカの共通点

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「モンゴルとアメリカの共通点」




モンゴル帝国は、
多種族が共存する、









驚くべきハイブリッド状態。









したがって、
さまざまな人種、言語、文化、宗教が、
国家からの規制を受けず、
並存・共生する、









ノン・イデオロギー社会。










なので、
地域紛争・民族対立・宗教戦争が、
極端に少ない時代だった。









税金は低かったし、
死刑も少なく、











元の後に登場した、
明では、
数千人、数万人単位でバシバシ死刑が行われたことを考えると、
かなり、
モンゴル時代は、
民衆にとって、
暮らしやすい社会だったはずである。











モンゴルが、
特定のイデオロギーや理念を民衆に押しつけることがなかったのは、
平等主義だったというよりは、
経済支配が主な関心事だったので、
宗教や思想に、
ほとんど関心がなかったからで、









なるほど・・・
世界平和のキーワードは、
経済至上主義なわけね・・・










・・・

モンゴルには、
これといった成文法はなく、








大カアン(=皇帝)の命令がすべて。









王族とか君主に相当する人は、
たくさんいたわけだが、
大カアンの仰せが最高の法規であり、










だから、
カアンが交替すると、
一夜にして国の方針がひっくり返ったりもしたわけだけど、









大カアンの仰せを末端まで浸透させるため、
文書に頼った。










なので、
意外にも、
モンゴルは文書中心行政をしいており、










文書に押す「ハンコ」が大事、











「ハンコ詐欺」










も横行したそうである。











オレオレ詐欺振り込め詐欺の起源はモンゴル???












・・・


なぜ、
文書行政をしいたかというと、










モンゴルの「大カアン」は、
もともと、
帝室同士の互選で選ばれた代表であって、
決して世襲制ではなかったからで、












モンゴル帝国の大カアンは、
一種の機関であり、
絶対専制君主ではなかった。











つまり、
モンゴルという国家の幸福を、
最大限に実現する限りにおいて権限を付与されているに過ぎず、
カアンが交替すれば、
政府の顔ぶれから一切合切が全部入れ替わる。











つまり、
大統領が替わると、
スタッフ全員総入れ替えしちゃう、
アメリカみたいなもの・・・???











だから、
政府の方針は、
なんでもかんでも文書にしてばらまかないと、
徹底できなかったと、
こういうわけである。











アメリカって、
意外と州によって違うことが多くて戸惑ってしまうけど、
モンゴルも同じで、
モンゴル帝国というのは、
各州の上に立つアメリ連邦政府と似た性格だったのかもしれません・・・








「モンゴルの大カアン=アメリカ大統領」説は、
杉山正明先生が提唱しておられます。

モンゴル帝国の興亡〈下〉 (講談社現代新書)

モンゴル帝国の興亡〈下〉 (講談社現代新書)


・・・

他に、
モンゴルでおもしろいなと思ったのは、









宴会政治。









この講義録でもしばしば登場したように、
大将が宴会中、
酒に毒を盛られて死ぬっていうのが、
日常茶飯事だったけど、







国の最高意志決定機関のクリルタイっていうのも、
しらふでやるべきものではなく、










3日、5日、
場合によっては一週間、
ぶっ通しで、
延々と宴会を続け、
死ぬほど酒、食らいながら、
世界中から集まった王族+ビジネスマンらが、
食う→しゃべる→飲む→女?(これはどうだったんでしょうね・・・資料にないんだけど、たぶん、あったんじゃないかと思いますが・・・)










いろんな国の人が、
慣れないモンゴル語しゃべりながら、
酒食らって、
ビジネスやってたんですね・・・









モンゴル語→英語にすれば、
現代の国際会議後のパーティー風景に・・・











余談なんだけど、
日本は蒙古襲来をめでたく阻止したけど、
大陸と地続きの朝鮮半島では、
歴史に残る死闘が行われ、










42年間にわたって、
甚大な死者を出し、
半島全体が焦土と化したそうなんですが、










韓国料理といえば焼き肉でしょ?











朝鮮半島に肉食文化が根付いたのは、
この時、
モンゴルに制圧されたからなんだそうです。










モンゴルの主食は肉、










モンゴル海軍が、
船に積み込んだ食糧のリストっていうのがあって、









激励の意味をこめて、
クビライから羊5頭差し入れがありました!とか・・・











・・・ということで、本日の結論 :









男はとりあえず肉食え!










ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5、
長い長いモンゴル編は、
今回で終了です。










お読みいただき、ありがとうございました。









次回からは、
ヨーロッパへ戻りますので、
お楽しみに〜♪











Victoriaでした。



・・・


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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記




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