尖閣を守れ

 日本と独裁帝国との間でひりひりするような外交戦が繰り広げられている。これほどの緊張した空気感は今までなかった。
 東シナ海では連日海上保安庁の精鋭が中共の軍船としのぎを削っている。しかし、支那中国のサラミ作戦(うすくうすく領土領海をスライスしながら既成事実を積み上げていく侵略作戦。かつてナチスドイツがポーランドに対して実行した)は長期にわたって侵寇され、尖閣諸島付近ではかなり厳しい状況になっているのは周知のとおり……ってみんな知っているのかなぁ。
 海上保安庁も追い込まれつつある。なにしろ彼の国は物量でくるから。噂によると漁民を装った支那兵が一個師団も襲来しているという。一刻も早く海上保安庁を増強しなければ、あるいは支援体制を構築しなければ、偽漁民が尖閣に上陸する日もそう遠くない。
 それにしても民間人に化けて作戦展開するっていうのは、南京事件の頃から、ちっとも進歩していないね。南京でも便衣兵という軍服を脱いだ支那兵が、民間人にまぎれて攻撃をしてくるのだ。民間人を楯にして戦っていると言ってもいい。こういうことをされると日本軍も困ったろうね。
 
 さて、大正9年に支那中国自体が「尖閣は日本の領土」と認めた公文書が存在する。
http://www.news-postseven.com/archives/20121023_150538.html
 平成24年の「週刊ポスト」に記載された。
《漢文で書かれたこの書状には中華民国9年(1920年大正9年)5月20日の日付が記され、送り主には「中華民国駐長崎領事 馮冕」とある。領事の公印も押されており、中国側のれっきとした公文書だ。報道写真家の山本皓一氏が書状について解説する。
「1919年に福建省から漁に出た中国の漁民31人が嵐で遭難し、彼らを当時尖閣に住んでいた日本人の島民や八重山郡石垣村の住民らが救助しました。遭難した中国の漁民を無事本国へと送り返したことについて、中国側が感謝状を贈呈したのです。注目すべきはこの感謝状の中で、漁民が遭難して流れ着いた場所を『日本帝国沖縄縣八重山郡尖閣列島』と表記していることです」》
 こういった事実を我々は全世界に対して大声で何度もアピールしていかなければならない。
 以前に、作家の日垣隆さんやコラムニストの勝谷誠彦さんたちが集って、ニューヨークタイムズに「北朝鮮拉致問題」について意見広告を出したことがある。日本政府も、尖閣諸島が日本の確固たる領土であることを広く世界に周知する必要があるのではないか。口先ばかりで抗議していても、海上保安庁の負担は減るまい。