世界一カンタンな弾き語り・準備篇

はてなブックマークニュース」で、この記事が注目を集めておりました。


選び方や練習のコツって?初心者に送る「エレキギター」の始め方 - はてなニュース
6月9日のロックの日に合わせ、エレキギターの選び方や練習の始め方をまとめたもの。これがこんなに注目を集めるということは、ギターに興味があるけど始める勇気が出ない、という人が多いってことですね。


ブクマコメントを見ても、「興味はあるけど自分にはムリ」みたいな人が少なくありません。そこで、ぼくが「世界一カンタンな弾き語り」のやり方を紹介します。


沖縄出身のバンドBEGINと、ヤイリギターが共同で開発した「一五一会」という楽器があります。指一本でコードを押さえることができるため、「世界一カンタンな楽器」という触れ込みで売られていますが、難点は高価なこと。ヤイリギターはほとんどの工程を職人の手作業でまかなっているので、本家「一五一会」は約10万円。廉価版として発売された「音来」(ニライ)も5万円前後と、楽器初心者が手軽に買うのにはためらわれる価格です。


そこで、この楽器を自作してみましょう。


自作といっても、木を削って作るわけではありません。単に、安いアコースティックギターを買ってきて、弦を4本だけ張ればそれでOK。スチール弦のフォークギターでも、ナイロン弦のクラシックギターでも、どちらでもかまいません。

必要なもの

  • アコギ1本(楽器屋さんに行くと、1本1万円ぐらいの安いフォークギターを売っています。まずはそれで十分)
  • チューナー

KORG コルグ ギター用 クリップ式クロマチック・チューナー AW-2G ブラック

KORG コルグ ギター用 クリップ式クロマチック・チューナー AW-2G ブラック

最近は、ギターのヘッドにクリップで挟んで使うタイプのチューナーがあります。とても便利で使いやすいので、これを買いましょう。

準備のやり方

  • 1弦(いちばん細い弦)を「E」に合わせます。(普通のチューニングと同じ)
  • 2弦を「A」に合わせます。(普通のチューニングより1音下げ)
  • 3弦を「E」に合わせます。(普通のチューニングより1音半下げ)
  • 4弦を「A」に合わせます。(普通のチューニングより2音半下げ)
  • 5弦と6弦を外します。

これでOK。この状態で、どこも押さえずに鳴らすと、Aのコードになります。


通常のコードには、メジャー(長調)とマイナー(短調)などの区別がありますが、これは三つ以上の音が同時に鳴るとき、三つ目の音によって区別されます。しかし、このチューニングだと二つ目の音までしか鳴らないので、メジャーでもマイナーでも区別なく鳴らすことができるのです。


どこも押さえない開放状態で鳴らすと「A」、1フレットを人差し指で押さえて(ギターのネックを「握る」のではなく、人差し指と親指で「挟む」ことを意識するとカンタンに押さえられる)鳴らすと「B♭」、2フレットで「B」、3フレットで「C」となります。以下、対応表。

フレット コード
B♭
C#
D#
F#
10
11 G#

これで、どんなコードでも押さえることができます。では、実践篇は明日。