ズンドコ通訳がやってきた
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アパルトヘイト撤廃に人生を賭けたこの人物を、日本政府も賞賛しその死を悼んでいるわけですが、差別制度下では、日本は南アとの経済的関係から「名誉白人」とされており、人種差別に加担していると国際社会から批難されていたことを思うと、なんとも言えんものがあります。
んで、追悼式典には国際社会の首脳が勢揃いしたのですが、そこで前代未聞のズンドコが発生したとのこと。
CNN.co.jp : マンデラ氏追悼式にでたらめ手話通訳、関係者激怒 南ア
(CNN) 南アフリカの聴覚障害者団体は、10日に開かれたマンデラ元大統領の追悼式に手話通訳として登場した男性の仕草は「でたらめ」だったと発表した。これを見た聴覚障害者から怒りの声が噴出しているという。
問題の男性は、ヨハネスブルクのFNBスタジアムで開かれた追悼式にスーツ姿で現れ、関係者用の名札を下げて、4時間にわたって演説内容を手話通訳する仕草をしていた。この映像は世界中に中継された。
しかし専門家によると、男性の「通訳」はまったく意味をなしていなかった。
聴覚障害者団体によれば、この男性は同国で認定を受けたプロの手話通訳者ではなく、関係者の間でも無名の人物だった。南アフリカの手話では重要な要素とされている表情の変化もなかったといい、「あの通訳者の仕草は南アフリカの手話では使われておらず、完全な偽りだ」と関係者は話している。
この通訳者を巡っては10日の追悼式の最中から、聴覚障害を持つ議員やプロの手話通訳者がツイッターで「誰か彼を降板させてくれ」などと訴えていた。
男性の身元や、追悼式で通訳を務めることになった経緯は分かっていない。南アフリカ政府はこの問題について調査に乗り出したことを明らかにした。
何だそれ。何をどうすればそんなズンドコ事態が発生するんだ。
動画はこちら。
平気な顔ででたらめやってるんだなぁ。大した度胸だよなあ。
2007年に、落語家の三笑亭夢之助が島根県で独演会をやったときに、主催者の安来市が手話通訳をつけて舞台に上げたのを「気が散る」といって降板させ、聴覚障害者の団体から抗議を受けたことがありました。
今回の件とはまったく違いますが、手話というものが健常者からいかに軽視されているか、という点では通じるものがある気がします。
そして、この手話通訳者がようやく名乗りを上げ、謝罪と釈明を行いました。
マンデラ氏追悼式の「でたらめ」手話通訳者が謝罪、持病発症か | 世界のこぼれ話 | Reuters
[ヨハネスブルク 12日 ロイター] -10日に営まれた南アフリカのマンデラ元大統領の追悼式で手話通訳を務めた男性がでたらめな手話を行ったと聴覚障害者団体などが批判している問題で、この男性が地元紙の取材に、統合失調症を患っており、壇上で症状が出た可能性があると語った。
手話を担当したThamsanqa Jantjieさん(34)はヨハネスブルクのスター紙に対し、通訳中に頭の中で声が聞こえて幻覚を起こし、結果的に意味が通じない手話になってしまったと説明。
「何もできなかった。非常に危険な状況で孤立していた。自分をコントロールし、(自分の中で)起きていることを世界に分からないようにしようと努力した。とても申し訳ない」と謝罪した。
Jantjieさんは症状が出たきっかけは分からないとし、統合失調症の薬を服用しているとも語った。
一方、地元ラジオ局によると、Jantjieさんは追悼式での自分の手話には満足しているとコメント。自分が「手話のチャンピオン」だと思うと述べたという。
ホントかよ、という気がしてならない。安倍晋三首相のOPPにも通じる言い訳テイストを感じるなぁ。障害者団体からの抗議に、「私も病気を抱えているんです」と対抗するってのはフェアじゃないよなぁ。
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