藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

新しい「潮流」になれるか


政治は、その政党の掲げる教条(マニフェスト)次第である、というような話は、ずい分最近聞いたような気がする。
一般大衆とはそんなものだろう。


特に自民党の一極支配が続いていたころには、カウンターとなる施策、というのすら野党からは見つからなかった。
ここ数年でようやく国民も「その施策」というヤツを聞いてみるか、というような感覚が育ってきたのではないか。


民主主義、を導入するのは簡単だったが、その「本筋の意味」が機能して根付くには50〜100年くらいはかかるのかも知れぬ。
国民が自らレベルアップするしか、クォリティ向上の施策はない。


長らくの自民党政権とか、官僚主導とか。
そんな「今の地勢図」がようやく常識としておっちゃん、おばちゃん、学生さん、の間にも広がってきたのは、やはりここ数年のことだろう。
高度経済成長期の後流れ、でまだまだ「成長前提」でいろいろな話ができた時代。
そして「それができない時代」へと節目を迎えようとしている。


井戸端会議でも、学校の休み時間の世間話でも、サラリーマンの赤ちょうちんタイムでも。
「そんな話題」が日常的に交わされる、そんなレベルでないと、本当の民主主義とか、政策論議、などというのは起こらないだろうと思う。


リテラシー」とはそういうものではないか。


渡辺喜美の挑戦


それにしても、あの渡辺氏が遂に新党結成。
スローガンは『党の基本理念に「脱官僚」「地域主権」「生活重視」』を掲げるという。


どの一つをとっても戦後の日本の施策を抜本から変質させる意味を持つ。
渡辺氏にすべての結果が期待できる、とはまだ思えないが正式な綱領として、こういう文言が出てくるあたり、実は政治の世界も着々と進み、成熟しているのかもしれない、と思う。


何にしても、目の濁った利権の権化のような長老政治家ではなく。
フレッシュで、言葉の相互に通じる政治家の登場は、有権者にとっては願ったりである。


政治も、次世代へ向け少しづつ進化しているのかもしれない。

【09衆院選】「みんなの党」結党 公認・推薦合わせ15人擁立


渡辺喜美行政改革担当相は8日、都内のホテルで記者会見し、新党「みんなの党」の結成し、次期衆院選に公認13人、推薦2人の計15人を擁立することを明らかにした。
党代表に渡辺氏が就任する。党の基本理念に「脱官僚」「地域主権」「生活重視」を掲げ、既存政党に不満を抱く無党派層への浸透を目指す。


 渡辺氏は「自民党は官僚依存、民主党は労組依存だ。どちらもバラマキ政策が目立つ。
真に改革できるのは誰か。われわれは命がけの覚悟を持っている」と述べ、政界での第3極を目指す姿勢を強調した。


 渡辺氏は、まず衆院選で自公連立政権の打倒を目指す考えを強調。
「来年の参院選の前に必ず起きる政界再編の起爆剤になりたい」と述べた。


 その上で、民主党とは国政選挙を除き、協力関係を築く考えを示した。
衆院選後の民主党との連立にも「入るかどうかは民主党がどう考えるかに左右される」と含みを持たせた。


 新党は、無所属の江田憲司衆院議員や、民主党を除名された浅尾慶一郎参院議員ら前職・現職の国会議員5人が入ったため、公職選挙法や政党助成法の政党要件を満たした。
週明けにも総務省に政党結成を届け出る。今後公募も行い、公認候補を増やす方針。

     ◇

 「みんなの党」立候補予定者は次の通り。(敬称略、記載なしは公認)

 【東北ブロック】佐々木重人(秋田2区)、小熊慎司(福島4区)【北関東】渡辺喜美(栃木3区)【南関東】野屋敷いと子(千葉4区)、田中甲(同5区)、小平由紀(同6区)、浅尾慶一郎(神奈川4区)、江田憲司(同8区)、藤崎浩太郎(同18区)【東京】柿沢未途(東京15区)【北陸信越】柴田巧(富山3区)=推薦【東海】佐藤剛(静岡1区)【四国】桜内文城(愛媛4区)=推薦【九州】広津素子(佐賀3区)【選挙区未定】山内康一