六十歳を超えてくると話題が病気のことと老後のことに統一されてくる、というのはよくある話だがまったく本当だ。
もちろんさらに年を取ればもっと偏りはひどくなる。
よくもこんなに長生きしていて、それで先の不安の話ばかりができるものだと思うが自分もその一人だ。
それにしてもこうも高齢者が先立って老後の不安を想像し、それを煽るように政治家やマスコミが話題にする。
それを聞いた若者は暗い気持ちにならざるを得ないだろう。
なにかが間違っている。
おそらく「今の不安の循環」ではずっとこんな空気が続くだろう。
若者がFIREというのは、そんな思いの噴出したものではないだろうか。
"得体の知れない不安"から脱したい、ということなのだ。
高齢者はともかく、自分の事ばかり話すのを止めねばならない。
健康がどう、介護がどう、年金がどう、と長生きしていて貯蓄もしているくせに不安を煽るような言動は迷惑でしかないというものだ。
そして年齢の叡智を以て「不安なく老後を過ごす」という態度を取らねばならない。
歳は取っていても"戦後世代の甘え"が出ているのではないか?諸君、と言いたい。
貯金を残しながら鬼籍に入る、という今のメンタリティは自分たちで変えていく必要があるのに違いない。