TAKE LOVE EASY

年度替わりは忙しいけれど、こんなときこそ慌てず騒がず。


TAKE LOVE EASY
1946(John Latouche / Duke Ellington) Lapis Luna


Take love easy, easy easy
Never let your feelings show


ゆったりのんびり恋をしよう
自分の気持ちを決して見せず
そよ風みたいに呑気な気分で
来るに任せて、去るに任せて


心が高く舞い上がったときは
あまり明るく微笑まぬように
もしもさよならを言われても
心の痛みが僅かで済むように


周知の如く恋の炎は強く熱い
私たち誰もがそれを経験済み
もしも触れるなら絹の手袋で
指に火傷をせぬよう用心して


ゆったりのんびり恋をしよう
計画も立てずに気楽な気分で
もしもそれが難しいときでも
出来るだけ気楽にのんびりと


のんびりしようと言われても、のんびりできないのが恋の道。そよ風のつもりで初めはいられても、気がつけば突風で天上高く舞い上がってしまっている。でもね、それはそれで仕方ないじゃない。対処のしようがないんだから。舞い上がったときこそ、のんびりと。地獄の底に落ちていくときにも、のんびりと。
1946年ミュージカル『物乞いの休日(Beggar's Holiday)』の挿入歌。1928年ジョナサン・スウィフトが発案しジョン・ゲイが書いた戯曲『乞食オペラ』を現代風にアレンジしたもの。だからブレヒト『三文オペラ』アメリカ版とも言える。さすがに戦後すぐドイツ演劇を出すわけにもいかず、別立てのミュージカルにする必要があったのか。音楽をデューク・エリントンが手掛けている。



Take Love Easy
Take Love EasySophie Milman

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貫禄あるなあ。3作目ですでにトップ・シンガーの仲間入り。カナダのソフィー・ミルマン。どの曲も個性溢れています。マイスペースで試聴可能。
 公式サイト: http://www.myspace.com/sophiemilman


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Take Love EasyElla Fitzgerald & Joe Pass

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ノーマン・グランツの創設したパブロ・レコードの名盤。その創設の1973年、初めてエラ・フィッツジェラルドジョー・パスが共演したアルバムです。切ないギターをバックに、しんみりと語りかけるように歌うエラさん。これは教訓がありますね。「パブロだかパブロンだか知らないけど、気楽にやりましょうよ」ってことでしょうか。このセッションは好評を博し、その後3回二人は共演しています。


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エリントンのスイング・ジャズをビバップとして解釈し直したピアニスト、アール・ハインズ。なにしろチャーリー・パーカーディジー・ガレスピーと出会ったのは、このアール・ハインズ・バンド。その頃から独自路線を追求しています。とはいえ、ここに収められたのは1960年代、ハインズ後期の作品。ゆったりと熟成したピアノ・ソロで、エリントンの名曲を次々と料理していきます。