四国大走破(3日目)

 今日は、四国の最南端足摺岬を回り、愛媛県道後温泉までの1100km 今回のツアーで最も長い行程である。
 まず最初に訪れたのは、日本最後の清流といわれる四万十川である。四万十川は、高知県の西部を流れる渡川水系の本川で、一級河川 。全長196km、四国内で最長の川で、流域面積も吉野川に次ぎ第2位となっている。本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」、また柿田川長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれる。名水百選、日本の秘境100選にも選ばれている。
 四万十川では、「柴漬け」といわれる伝統漁法が行われている。葉の付いたままの枝を束ね、水中に沈める。何日か置くと枝や葉の隙間にテナガエビやウナギ、カニ、魚等が住み着くので、柴漬けを上げ、大きな受け網の上で振るうと、獲物が落ちてくる。
 今回のツアーでも遊覧船の上から、「柴漬け」漁法や投網漁法を見ることが出来た。
<この漁師さんは、四万十川をテレビなどで紹介される時によく出るらしい。>

四万十川の遊覧船>

 次は、足摺岬に向かう。足摺岬は、高知県南西部土佐清水市に属し、太平洋に突き出る足摺半島の先端の岬。ここには、足摺半島西岸の村、中浜の漁師であり、幕末の政局に大きな役割を果たしたジョン万次郎(中浜万次郎)の銅像が立つ。
足摺岬から太平洋を望む。こころもち水平線が丸くなっているように見える。>

足摺岬灯台

 足摺岬にある金剛福寺の本尊は千手観世音菩薩四国八十八箇所霊場の第三十八番札所である。
金剛福寺本堂>

<本堂裏に沢山の仏像が並んでいた。>

 次に向かった、竜串は高知県西部にある奇勝で、足摺宇和海国立公園に属する。名の由来は不明であり、竜を串刺したような景観から名付けられた説やアイヌ語に因む説、臥竜山の竜臥(たつふし)が転訛した説、など諸説が立てられている。周辺の海域は竜串海中公園に指定されており、水中展望塔が設けられている。
<竜串の奇岩>

<水中展望塔 水面下5m位のところから、近寄ってくる魚を見る。水の透明度が悪いのが欠点か?>

 今日の泊まりは、日本3古湯の一つと言われている道後温泉である。その存在は古代から知られる。古名を「にきたつ」(煮える湯の津の意)といい、万葉集巻一に見える。なおかつてはこの周辺が温泉郡と呼ばれていたが、これはこの温泉にちなむ地名である。伊予国(いよのくに)という名前も湯国(ゆのくに)が転じたものという説がある。夏目漱石の小説『坊つちやん』(1905年)にも描かれ、愛媛県の代表的な観光地となっている。宿は、温泉の中心地にあるホテルルナパークである。夕食後、8時ちょうどに、「坊っちゃんラクリ時計」が動くというので急いで街に出かけた。カラクリ時計は、道後温泉本館の振鷺閣をモチーフにした時計で、軽快なメロディにのって時計台がせり上がり、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の登場人物が現れる。
坊っちゃんラクリ時計 中央の人形が坊ちゃんとマドンナか?>

重要文化財道後温泉本館 天皇も入られる特別の部屋と湯があるとのこと。>

<坊ちゃん電車>