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聞こえない、話せない子供たちが国家を救う


12億人が20の言語を話す国インドでは、各民族や個人が各々の言語を愛するあまり「舌が刀に」なってしまう可能性があり、それは国家分裂の危機を意味している。そんなことを回避すべく、言葉の壁を越えて1つになろうと無言のメッセージを発信しているのが、ムンバイに暮らす500人の聞こえない、話せない「言語を失った」子供たち。彼らが「手話」でインド国家を奏でる姿を映像化し、1/26 Republic Day(共和国憲法の公布記念日)にインド各地の映画館で公開された。企画したのはインド最大の映画館チェーン“BIG Cinemas”。
単一言語の日本では想像もできないこと。こういうのを見ると、国によって成り立ちも抱えている問題も違うのに、1つのシステムを外から押しつけるのは如何なものかと思います。

世の中、悪いニュースばかりじゃないよ


子供たちによるOASISの名曲“Whatever”のコーラスに合わせて、2010年のHapinessを示すファクトを語るCoca-ColaがのユニークなTVCM(メキシコ)がオンエアされている。

世界中で戦車がつくられる一方で、131,000のぬいぐるみがつくられている。株式市場がクラッシュする一方で、“What a Wonderful World”が10回カバーされている。人々が破産していく一方で、8000人が献血している。国境にフェンスができていく一方で、20万のウェルカムマットが配置されている。科学者が新しい武器をつくる一方、100万人のママがチョコレートケーキをつくっている。モノポリーのお金は現実のドル以上に刷られている。面白いビデオが公開される一方で、悪いニュースが世にはびこっている。“Fear”(恐怖)よりも“Love”の方が、検索結果が多い。世界は悪い方向に進んでいるというコメントが多くなる一方で、100カップルが不妊治療をしている。1つの武器が世界中で売れる毎に20,000人がコーラを飲んでいる。

「不安もあるけど、こんなにイイこともあるんだ。前向きに行こうぜ!」と呼びかける“Open Happiness”(Coca-Colaのタグライン)を意識した企画だ。データの使い方がとても上手いと感嘆する一方で、世界的にこういった市民を勇気づける表現が多くなっていると感じます。世界を支えてきた自信が揺らいでいるんですね。