福田政権の自民党4役が決まる

自民党は24日、臨時総務会で幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相(69)を充てるなど役員人事を決定した。総務会長は二階派会長の二階俊博氏(68)を再任、政調会長には谷垣派会長の谷垣禎一財務相(62)を起用した。選挙対策総局長を選対委員長に格上げし、古賀派会長の古賀誠元幹事長(67)を充てた。4役としての扱いになる。いずれも総裁選で福田氏を推した派閥からの起用。

 それなりに強い布陣とも言えるし、派閥型政治の復活のようにもみえる。要するに、この布陣で何をやっていくのか。苦い薬である「改革」は放棄して、ばらまき型の旧来型政治に戻るようだと、日本はひたすら衰退への道をひた走ることになる。ともあれ、財政からいえば、カネはないし、少子高齢化で基礎的な成長そのものも弱い。そこで、高度成長を前提にしたような政策をとれば、国が破綻してしまう。でも、それでもいいと思っているんだろうか。選挙に勝って政権を維持できれ・・・。ともあれ、明日の組閣が注目。何だか、改革路線は後退のような気はするし、そうなれば、明日の株式市場も厳しいだろうか。

ある日、ダウニング街で

中年というか初老の内気な官僚と若い女性のラブストーリー。脚本が「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス。もうベタベタに甘い。G8を舞台にしたりして、現代性を採り入れるが、それでも、ベタベタに甘い。エミー賞を受賞したテレビ・ムービーらしいけど、英国人ってシニカルなようでいて、こうしたベタベタなラブストーリーが好きなんだなあ。正確には、英国人が米国市場を意識して映画を作ると、こういう感じになるのだろうか。いずれにせよ、ちょっと不思議な感じがする。ヒロインのケリー・マクドナルドは、ケイト・ウィンスレットに似ている。
 http://www.wowow.co.jp/drama/downing/

安倍首相、痛々しい記者会見でした

安倍晋三首相は24日、入院中の慶応大病院で記者会見した。辞任する理由について「この1カ月間、体調は悪化し続け、自らの意志を貫く基礎となる体力に限界を感じた」と語り、健康悪化が最大の要因だったことを明らかにした。「今後も1人の国会議員として力を尽くしていきたい」と政界引退は否定。次の衆院選にも出馬する意向を表明した。

 テレビで見たけど、痛々しい記者会見だった。政界の引退を否定しても、今回の稚拙な混乱で政治的には死んでしまった。ここから再生するには歳月が必要だろうなあ。もう首相はないだろうが、議会で存在感のある政治家として再生してくれれば、それはそれでいいのかも。あとは本人の精進次第だろうなあ。過去を振り返らずに、未来のために自分に何ができるかをきちんと考えればねえ。専門分野に生きる政治家になるかどうかだろうなあ。それはそれで立派な道だと思うけど。