「ハクウンボク(白雲木)」が咲きました。

植え込みの「ヤブデマリ」。

二十四節気小満(しょうまん)」。風もなく、暖かい朝です。(15.0度)
『月と季節の暦』(志賀勝)の解説に、「草木が青々と繁って天地に生気が満ちてくる」と、あります。
その通り、「百花繚乱」…、一気に、「青葉・若葉」の季節に入りました。
今日は、5月のFm放送日です。駐車場に車を停める頃には、日差しが強くなり、10時頃にはじりじりと照りつけました。
画像、「ヤブデマリ」の花です。暑い時期になると、涼しげな白い花が魅力的です。

一気に萌え出した若葉…、その木蔭で強い日差しを咲けるように咲いています。
今日は、5月のFm放送で、佐久平駅の局に向かいました。
放送タイトルは、シャンデリアの木、「エゴノキ」です。
駅前のミレニアムパークの「エゴノキは、まだ蕾です。

今は、繁った青葉に埋もれていますが、シャンデリアのような白い花が、こつ然と現れるのはいつになるでしょうか?
一年に一度の見事な眺めが楽しみです。
臼田の小満祭・植木市で求めた、「赤花のエゴノキ

(1)人気の、庭木や公園樹
エゴノキ科の落葉小高木、日本全土の低山や東アジアに自生。
佐久市里山・平尾山に標本樹。
古くは「チシャノキ」。
初夏に、白い合弁花を総状花序につけて、垂れ下がる。
学名:Styrax japonica 属名Storax「安息香」を出す樹木。
◯ 近縁種に「ハクウンボク白雲木)」。
「オオバチシャノキ」とも呼ばれる。
エゴノキ」との、比較観察が楽しい。
佐久平駅南の植え込みに、ちょうど花が咲いていました。
花の位置が高いので、望遠レンズで撮りました。

 

(2)果皮のエゴイ味が、名の由来
えがらっぽい味は、サポニンという有毒成分が含まれるため…。
「えごい木」が転訛したものと考えられる。
皮の揉み汁は泡立つので、洗濯に使われたり、今は禁止されているが、「毒揉み」と称して、川に流して魚を捕ったりした。
CD曲:「夏は来ぬ」(藤山一郎
(3)効用から、「ろくろ(轆轤)木」
材は緻密で美しいので、轆轤を回して「こけし」などの細工物を作り、古くは和傘の柄や轆轤部分に用いられた。
玩具や将棋の駒にも細工された。
種子から油をとり、灯油にしたり鬢付け油に使ったりした。
材は、薪炭にも使われた。
(4)『万葉集』や歌舞伎にも登場
花が美しいので、俳句や短歌に詠まれました。
万葉集には「チサ・山ぢさ」の名で、3首載っている。
山ぢさの 白露しげみ うらぶれるる 
     心も深く わが恋止まず
季語、夏6月 えごの花 「やまぢさ」の花
えご落果 流るゝ水に 絶え間なく (大淵青紫)
えごの花 散り川沿いの 小学校 (木戸白郎)
ちさの花 野川に流れ 田植え前 (水原秋櫻子)
この句の「ちさ」を、野菜の「ちしゃ・レタス」の項目に、誤って入れた歳時記がある…。宇都宮貞子さんが著書『科の木』で指摘。
◯ 花言葉:壮大

午後には、研修旅行の準備会がありました。
6月の実施日までに、学習資料と参加者への連絡発送など、準備が急がれます。
今日も暑く、28.5度と、気温が上がりました。
大気不安定…。東の空には入道雲が沸き立ち、浅間連峰は雨雲ですっかり覆われていました。

「卯月十二日」のお月さまは、雲間に時々姿を見せました。(18:19)