http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050813/eve_____kok_____000.shtml
「エコノミスト」の報告は、元海軍次官で機密に通じた重要閣僚の発言を詳細に報じ、御前会議の決定をおおむね先取りしており、対独戦に専念するため日本の対米開戦を期待していたソ連指導部には、極めて貴重な情報だったとみられる。
「エコノミスト」の正体は不明だが、大臣の昼食に同席、または会話内容を直接知り得る立場にあったとみられる。
東京のソ連大使館にいたNKVD要員ドルビンと連絡しており、外交団と公に接触できる高い地位の公務員との見方もある。
「大臣の昼食に同席、または会話内容を直接知り得る立場」ということになると、それだけで、かなり対象は絞られるでしょう。
「エコノミスト」の報告内容が、一定数、資料で裏付けられれば、どの報告についても関与できた者はさらに絞り込めるはずですから、特定できる可能性もあると思います。
終戦までに、重要な情報が、かなりソ連へ抜けていた可能性が高く、そういった情報が、ソ連の対日政策、ヤルタ会談における密約、日ソ中立条約破棄、対日参戦に大きな影響を与えていた可能性もあると思います。私にとっても、ちょっとショックなニュースでした。