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誰もが見るべき21世紀に作られたドキュメンタリー作品21本

誰もが見るべき21世紀に作られたドキュメンタリー作品21本とのことだが、ドキュメンタリーとなると日本未公開の作品も多いのも確かなものの、このリストに入っている作品は、比較的日本でもディスク化されているものが多い。

1位に選ばれている『Weiner』は、個人的にはまさかの結果になったアメリカ合衆国大統領選挙において、最後の最後になって FBI がヒラリー・クリントンへの捜査を再開するきっかけとなったアンソニー・ウィンナーに取材した映画だが、さすがに日本公開は難しいか。

  1. ジョシュ・クリーグマン、エリース・スタインバーグ『Weiner』
  2. ジョー・ベルリンガー、ブルース・シノフスキー『Paradise Lost』三部作
  3. スパイク・リー『When the Levees Broke』
  4. エロール・モリス『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』(asin:B002AEG0IU
  5. ジョシュア・オッペンハイマーアクト・オブ・キリング』(asin:B00O271AW4
  6. マーティン・スコセッシボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(asin:B01LY3CRFJ
  7. マーティン・スコセッシジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(asin:B00ITG2X4S
  8. セバスチャン・ユンガー、ティム・ヘザーリントン『レストレポ アフガニスタンで戦う兵士たちの記録』(asin:B014R1EF8Uasin:B014R1EF6M
  9. ローラ・ポイトラス『シチズンフォー スノーデンの暴露』(asin:B01LTHM65Y
  10. モーガン・ネヴィル『バックコーラスの歌姫たち』(asin:B00JHEUSYI
  11. ジェフ・ジンバリストマイケル・ジンバリスト『二人のエスコバル
  12. ヴェルナー・ヘルツォーク『グリズリーマン』
  13. マイケル・ムーアボウリング・フォー・コロンバイン』(asin:B00008HC54
  14. リズ・ガルバス『ニーナ・シモン 魂の歌』
  15. アレックス・ギブニー『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』(asin:B000O1OBLE
  16. アレックス・ギブニー『ゴーイング・クリア サイエントロジーと信仰という監禁』(asin:B017X44HCW
  17. アレックス・ギブニー『クライアント9』
  18. アンドリュー・ジャレッキ『Capturing the Friedmans』
  19. アンドリュー・ジャレッキ『ザ・ジンクス』
  20. フーベルト・ザウパー『ダーウィンの悪夢』(asin:B000PIT0RQ
  21. エズラ・エデルマン『O.J.: Made in America』

マーティン・スコセッシ、アレックス・ギブニー、アンドリュー・ジャレッキの作品が複数入ってますな。日本未公開の映画については、その内容の理解となるコンテンツにリンクさせてもらったが、町山智浩さん(id:TomoMachi)がその多くを日本に紹介している。これはすごいことである。

ネタ元は kottke.org

大統領選挙の結果についてフェイスブックは咎を負うべきなのか?

結論から書けば、今回の大統領選挙の結果についてフェイスブックに咎を負わせるのは、いくらなんでもやりすぎだろう。おそらく今は何かにその責任を押し付けたい心理が大きく作用しているのではないか。

一方で、少し前まで Facebook にいた小関悠さんのツイートを見て、そうなんだよねとも思ってしまうのだ。

ワタシが「我々は信頼に足るアルゴリズムを見極められるのか?」を書いたときは、ティム・オライリーが「アルゴリズム」についての文章で、なんでジャーナリズムの話を最後に持ってくるのか、そのときは正直よく分からなかった。

オライリーが引き合いに出す、CBS最高経営責任者であるレスリー・ムーンブスの「ドナルド・トランプの選挙運動はアメリカのためにはならないだろうが、CBS にとってはすこぶるありがたいんだな」という発言の居心地の悪さは、長年に渡り連邦所得税を払ってないのが暴露された後も大してダメージを受けていないドナルド・トランプの現状に重なるわけですが、今回の大統領選挙は既存の報道機関だけでなく、GoogleFacebook などのプラットフォーム企業にとっても正念場だと書きます。

既存の報道機関に報いるアルゴリズムが、ユーザに恩恵をもたらすアルゴリズムと相反する場合、GoogleFacebook は果たしてそのどちらに与するかということのようです。ここまでくると日本人であるワタシには話の広げすぎにも思えるのですが、オライリーが提唱する、アルゴリズムが信頼に値するか判定する4つの基準は参考にする価値がありそうです。

我々は信頼に足るアルゴリズムを見極められるのか? - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

ティム・オライリーには今回の大統領選挙を受けて、Facebook が矢面に立つ可能性が見えていたのかもしれないな、とふと思ったりした。

またジャーナリズムとトランプ勝利が示した「アテンション・エコノミー時代」の憂鬱の関係の話は、ティム・ウーの新刊が対応しているのかもしれない。

フィルターバブル──インターネットが隠していること (ハヤカワ文庫NF)

フィルターバブル──インターネットが隠していること (ハヤカワ文庫NF)

アメリカのポップスターは、束になってもトランプに勝てなかった。が、それは今に始まった話だろうか?

この柴那典さんの文章で言わんとしていることはよく分かる。よく分かるのだけど、それって今に始まった話かなと思うところもある。

ドナルド・トランプ勝利を受けての音楽界のツイート(その1その2)を読んでも、ワタシが思い出すのはカート・ヴォネガットの言葉である。

ベトナム戦争のとき」と2003年のあるインタビューで彼は言っている。「この国のすべてのまともなアーティストは戦争に反対だった。それはレーザービームのように一致し、みんな同じ方向を向いていた。しかしその力は6フィートの高さの脚立からカスタードパイを落とした程度だった」

カート・ヴォネガット - Wikipedia

そういうものだ。じゃないだろうか。

ヒットの崩壊 (講談社現代新書)

ヒットの崩壊 (講談社現代新書)

クックパッドにおける各国大使館の公式キッチン

クックパッドに英国大使館の公式レシピがあるという話がツイッターに流れてきて、ホントかよと思ったら本当だった。

知っている人ならとっくに知っている話なのだろうが、外国の大使館の公式キッチンって結構あるんだね。自分のためにまとめておく。

レシピ数ではアメリカとイタリアが抜きん出てますな。あと大使館ではないが、オーストラリア観光局の公式キッチンもある。

海外で日本におけるクックパッド的なウェブサービスがあるかはよく知らないが、日本の大使館はそういうサイトに和食のレシピを積極的に公開しているんだろうか? 「和食」がユネスコ無形文化遺産登録とか、クールジャパンといったお題目にあぐらをかくんじゃなくて、そういう努力が必要だと思うのだが。

クックパッドのアイデアレシピ&裏ワザ100 (TJMOOK)

クックパッドのアイデアレシピ&裏ワザ100 (TJMOOK)

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