文化施設めぐり

yso-muko2006-11-20

今日も朝から愚図ついて景色を見るにはあいにくの天気。だからハコものを巡ることに。まず向かったのは県立美術館。ここで五つの施設を巡ることが出来る「兼六園周辺文化施設鑑賞パスポート」を購入、これで各館の常設展を見ることが出来る。まともに行けば1750円が600円だからおよそ三分の一だからお得。
まずは県立美術館。目を引いたのは木彫作品。内平俊浩氏の「WOMAN21」は女子高生など日常の女性達を木彫で表現した作品。そのザックリした質感がリアルさを通り越したナマナマしさを感じさせる。並んでいる作品の中を歩くとホントに不思議な世界を感じることが出来る。前から、そして遠くから見ているだけじゃなく作品の中に入り込む面白さを感じることが出来る作品。木という素材が石やブロンズとは違った感覚を与えている。この素材で大きなものを作るには制約もあるだろう。有機物であるというのも身近さを感じさせる原因かもしれない。今回のヒット作。ホントに感動した。
次に向かったのは「藩老本多蔵品館」。加賀藩前田家の筆頭家老本多家のお宝を展示した美術館。そして石川県立歴史博物館に向かう。

赤煉瓦の綺麗な建物が三棟並んでいる。かつての旧陸軍兵器庫だった建物で戦後には金沢工芸大学に使われていたらしい。展示より建物に目がいってしまう。
そして「石川近代文学館」。旧第四高等学校の校舎を使った文学館。金沢やこの四高にゆかりのある文学人達が展示されている。泉鏡花徳田秋声鈴木大拙西田幾多郎井上靖などなど。建築家の谷口吉郎も四高出身だった。
これだけ見ているとやはり展示方法などについて考えてしまう。これって見る人の立場に立って作っているのかと。これについては今後も考えていきたいネタ。
これで4つ巡り残るは「石川県立伝統産業工芸館」のみ。でも雨の中歩くのがイヤになったしなんか期待が持てないのでパス。さすがに見疲れた・・・