アオイトトンボ.カドマルエンマコガネ.サビハサミムシ.シロジュウシホシテントウ.ヨツスジハナカミキリ.【写真日記虫】
今日の目標.たまには我を張らない,じゃなくて,蛾を貼らない.
気温は上がってきていない.上着を着込んでいて汗が出ない程度の陽気である.緑ヶ丘公園へ.
イトトンボの種類が増えている.イトトンボは色が鮮やかでよい.
アオイトトンボ.背中が2枚の板になっていて,西欧のよろいを思わせる.
この画像は翅の影が下の葉っぱに落ちているのがミソ.
カメムシは見つからない.こういう日があってもいい.ウスグロアツバやキスジホソマダラを撮ったが貼らない.
葉上で最も支配的な虫はザトウムシである.あまり大きくなく,色も薄い.若い個体なのか,そういう種類なのかは分からない.
ふたばでザトウムシの顔のアップ画像が貼られたことがあって,ハゼやムツゴロウのように飛び出した眼が印象的だった.やってみよう.
おーなるほど.黒い眼がしっかりある.かわいく見えないこともない.では正面から.
なんだこれは.寄り眼にもほどがある.失格.
初カノコガ.ドクガが夏の夜の代表なら,カノコガは夏の夕方がよく似合う(今は夕方ではないが).
歩いていくと,獣糞ハケーン.キタキツネ? ハエがいるのは当然として,甲虫が来ている.
典型的な糞虫スタイル.心はファーブル昆虫記の世界へ飛ぶ.
種名をふたばに依頼.カドマルエンマコガネとのこと(感謝!).頭部が▲に角張っていることから.糞虫はしばしば♂に角があったりして面白いのだが,この糞塊にはこいつらばかりだった.地面が歩行者用にチップで固められているので非常に困っている模様.
中には全身ダニにたかられて赤まだらになっている個体もいた.汚いが大事な下積み仕事に対して,かえってダニがたかるというのは人の世でもありそうなことである.
ところで,「カクマル」でなくて胸をなで下ろしたのはわたしだけだけではないと思う.わたしは,まだそういう時代の哲学科の学生であった.
糞にはこういう殺し屋も来る.
サビハネカクシ.ハエを捕食.黄灰色の上半身に,時々,尾をハサミムシのように持ち上げる.獲物をくわえたままの移動も素早い.目つきも獰猛である.
糞をつつき回していても切りがないので移動.
白いテントウムシ.葉の上をパトロール中.
シロジュウシホシテントウ.胸や顔が薄黄色なので,眼の黒みが目立つ.
この種類のテントウムシは「食菌性」だという.要するに,植物に生えるうどんこ病カビなどを食べるそうだ.食事風景を見たことないし,そもそも野外の植物で,カビにおかされている葉に気付いたことがない.もちろん見逃しているだけなのだろうが.
こいつらは本当に食えているのだろうか.不安である.これはヒメアカホシテントウ(カイガラムシ食い)についても同様.
トイレ小屋の高いところにアカアシカメムシ.
ハナカミキリは初めて.虎模様である.ピントがなかなか合わせられずにもたもたして,やっと1枚撮ったところで逃げられてしまった.
しばらく歩いて,またいた.同一個体なのかは分からない.どうも大きさが中途半端.ファインダーからはみ出したり,ピントがこなかったりする.また,1枚だけで飛ばれ.
ヨツスジハナカミキリ.ごく大雑把には,頭部が長くのびていれば「ハナカミキリ」らしい.
わたしの大学時代の恩師(中世哲学と生命倫理の研究者かつカミキリムシのコレクター)でも,まして売れっ子の養老氏でもないので,わたしはカミキリにハマることはきっとないだろう.
トンボエダシャクが優雅に飛び回っていたが,こちらには近づいてこなかった.
くたびれた.後は池をぐるっと回って帰宅.