バーバー『博物学の黄金時代』。

 北海道・東北の蛾屋がいちおう結集する「みちのく会」の連絡状がきて帰りに女満別空港から遠軽へ戻る公共交通機関の非存在を知ってガクゼンとしたり,車関係でやっかいなトラブルが発生したり,買ったばかりのフライパンが焦げついたりで,「Mooreの死亡記事読み」が遅々として進まない。
 学生時代にサボってドイツ語なんてラテン語並みにしか読めない(=ほとんど使い物にならない)ので,

 第1段階:PDFの独文をエディターにベタ打ちする。
 第2段階:独文をgoogle翻訳にかけて英文にする。
 第3段階:その英文をgoogle翻訳weblio翻訳にかけて日本語文にする(完膚なきまで意味不明な文章が吐き出される)。
 第4段階:独文と英文と日本語文を見比べ,独和辞典を引き,うめき声を上げたり頭が痛くなったりする。
 第5段階:知らない事項・知識が必ずおびただしく混ざっているので,延々とネットサーフィンして疲弊する。

 サイテーだねえ。ドイツ語なんてわたしには無理。わたしは原点がラ・メトリの『人間機械論』で,フランス唯物論をオモテ芸にしてサドの原書ばかり読んでいたのである。
 
 心が病んでいるのでなかなか本題に入らない。
 次はようつべからBGM。

 「海原川背・旬」から。これは挫折したゲーム。
 
 原典読みにヘキエキしているので,孫引きしてしまおう。

博物学の黄金時代 (異貌の19世紀)

博物学の黄金時代 (異貌の19世紀)

 19世紀英国の博物学ブームの描写。

(……)『グラウクス』のチャールズ・キングズリー[引用者注:19世紀半ばイギリスの文学者・聖職者・ナチュラリスト]は,読者にはもうおなじみだろうという感じで,次のような人物像を描きだしている。その人物は「謹厳実直の上司……労働戦士の鑑」でありながら,夜ごとエッピングの森に入りこんでは木に糖蜜を塗り,それで捕えた蛾をイズリントンの家の陳列棚に後生大事に収めているのである。[p.44]

 「労働戦士」であるかはさておいて,自分に思い当たるフシのある人は挙手すること (゚д゚)ノ 。
 このブログを訪問するような人だからねえ。予想が付きます。ちなみに,わたしは標本を作らないので違います。