zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

ヒロシマの校庭から届いた絵(2012)原爆映画

原題:Pictures from a Hiroshima schoolyard 日米合作映画 2012年 ドキュメンタリー 上映時間:85分
企画制作:重籐・マナーレ・静美Shizumi Shigeto Manale 監督・共同制作:ブライアン・ライカードBryan Reichhardt 撮影:マット・マーズ
後援:財団法人広島平和文化センター広島市本川小学校ならびに同窓会、広島市ナショナル・ジオグラフィックソサエティー 助成:米日財団
制作期間:撮影開始 2006年10月
公式HP=http://www.hiroshimaschoolyard.com/jp.html

メモ

核兵器廃絶に前向きなキャロライン米国大使がこの映画の日本国内での上映を後押ししようとしているとの記事が出ている。映画は既に2012年に完成し日本でも上映していたが知らなかった。1947年に日本の広島の子供がアメリカから送られた学用品のお礼に絵をアメリカに送り、2006年頃にそれが日本で里帰りした経緯をたどり、原爆を巡る日米での交流と連帯を示すドキュメンタリー映画のようだ。製作者は日系アメリカ人であり、アメリカ視点で製作されている、予告編では冒頭「戦争を終わらすため原爆を落とした」との演説が引用されているが、事業のアメリカ側関係者はこうした考え方ではない様子で本編でどのように扱われているのだろうか?何にせよ小さな出来事を扱った映画であり、強いメッセージ性はないと推測される。核廃絶に向け小さな一歩と祝福したいが、アメリカ政府は日本ではなくアメリカでの公開も後押しして欲しいものだ。


アメリカが原爆映画上映を後押し(毎日新聞 2014年1月14日)

原爆記録映画:小学校と米の教会交流…ケネディ大使も関心(毎日新聞 2014年01月14日)
 【ワシントン及川正也】米国による広島への原爆投下で多数の犠牲者が出た小学校と米国の教会の交流を描いた記録映画に、オバマ米政権の「核なき世界」に共鳴するキャロライン・ケネディ駐日大使が興味を示し、在日米大使館が日本各地で運営する広報施設での上映を検討していることが13日分かった。米政府が原爆をテーマにした映画をアピールするのは異例で、製作側は「和解の気持ちが深まればいい」と歓迎している。

 この映画は「ヒロシマの校庭から届いた絵」。爆心地の西約350メートルの本川国民学校(現広島市本川小学校)と、米国の首都ワシントンにあるオール・ソウルズ・ユニテリアン教会との交流を描いている。

 同小では児童約400人と教職員約10人が被爆死した。1947年暮れに、児童らが同教会から贈られた文房具のお礼に描き送った絵画のうち、48点が95年から教会の地下に保存されていたことが判明。2010年に約60年ぶりに里帰りし、展示会が開かれるまでを記録している。

 広島県出身で米国在住の重藤マナーレ静美さんが製作。重藤さんが教会で絵を見た06年に準備を始め、13年11月に完成版をワシントンで上映した。

 映画に対する米政府や議会の関心は高く、完成版の上映にあたり、日米交流の奨学金を創設した故フルブライト上院議員のハリエット夫人が「日米をより緊密にする強いメッセージがある」との声明を寄せた。

 重藤さんによると、昨年11月のケネディ大使着任後、米大使館から大使が映画を見たいと言っているとの問い合わせがあり、昨年末にDVDを送付した。米大使館によると、大使はまだ鑑賞していないものの、大使館は「日本の各地にあるアメリカンセンターでの上映に関心がある」としている。

 全国5カ所のセンターのうち、大阪市の関西アメリカンセンターでは13年8月に試写版を上映。重藤さんによると、東京では4月上映で調整中だ。