今日の決心

■今日の決心
 どんよりとした曇り空であった。冷房の部屋へ行く必要もなく部屋で扇風機を回すと気持ちがいい。扇風機は足元に置いてある。最大の敵は、放屁である。
 今日は外出しないと決める。車は空いていたが、外へ出ると浪費する社会になった。
 テレビを付ける。映画でも見たい気分である。しかし、有料放送だという先入観があった。いつもは、CNNニュース、ディスカバリーチャンネル旅チャンネルである。リモコンをアップダウンしていたら、FOXというチャンネルが映った。まぎれもない映画専用チャンネルである。これは、新しい発見である。字幕まで付いているので不自由はしない。爆笑映画もありひと時楽しい時間を持った。(実は、今も付けているが、夜になるとホラー特集になるらしいので見ない。)英語のリスニングの練習にもなる。
 暑いので、アイスコーヒーを片手にテレビ映画を眺めながら本を読む。ながら族である。コーヒーは昨日スーパーの特売で買ってきたものだ。900mlで77円という値段である。しかし、安いモノには訳があると凝視したら、ペットボトルは膨張による破裂を防ぐためにすれすれに満たしてあると聞いたことがある。しかし、このコーヒーは少し間がある。容器製造上の問題なのか、注入の問題なのか分からないが、安ければどうでもいいことだ。この社会は過剰品質を求めるようになってから住みにくくなったなあと時折思う。
 今度の選挙はあまり盛り上がっていないように思う。街宣カーの声を聞いていないのかもしれない。一億総活躍社会と言っている集団がある。2010年10月の国勢調査で、日本の人口は、125,358,854人とのこと。
 自分は、端数の方にいるので、そう活躍してない方である。

■「絶筆」(野坂昭如著、新潮社、2016年)を読む。
「日本は農を捨てた。」
「悟りとは自己満足のことなり。」
「世の中の人は働いているんですから〜」
「アルコール消毒時は虫歯は無かった。歯磨きなんてものは歯を軟弱にするだけ。」
後期高齢者医療制度という言い方もその一つ。後期とはどういう意味だ。これで終了、後が無いとという意味か。」
「〜退職すると家の中の一番狭い部屋に閉じこもる。」
「朝のりんごは金、昼は銀〜」
「国の力を上げたければ、まず国語力をあげることだ。」
「人間誰だって、死の瞬間まで、自分は死なないと信じている。」
「さまざまに露わとなしつつ、ただ食べて、排泄するだけの存在を、永らえさせておくだけが、人の道なのか。」
「死はあくまで個人に属する。」
「何にせよ、庭に実がなることは、めでたい。」
「清潔はほどほどにしようと思う。」
「お洒落は辛抱が大事なのだ。」
「我は蟄居老人。外出しなけりゃ金もかからぬ。」
「近頃は少年老いやすく、老人死に難し。」