スティールの提言は日本企業に馴染んでいない

スティールが企業価値向上策を提言との記事が日経に出ていたので、早速スティールのサイトをチェック。出てました。

要は金出せと。長期的に企業価値を向上させる戦略は何も言っていなくて、自分たちが儲かりたいということしか言っていません。「企業価値ってなに？」っていうこと自体がすれ違いすぎていて、企業とスティールの間で議論もできない状態なのでしょう。

ROEについては日本企業の考え方とアメリカ式の考え方とは違いがあります。
日米比較した研究もあります。

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伊丹敬之
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長期に顧客（市場）から愛顧を受け続けて、競争相手に勝ち続ける。そして収益（市場からのご褒美）を上げ続けて、新たな価値をうみだすことこそが企業価値の向上なはず。移ろいやすい株主にキャッシュを供給する体制を作ることが企業価値ではないのです。

スティールのやり方は日本には馴染まないということはきっと自分たちがよくわかっているはず。まともな提案をして、ホワイトナイト狙いに徹した方がまだ可能性はあると思うのですが。