田村泰彦です。宇宙の始まり(誕生の起源)については、相対論、量子論、インフレーション理論、ビッグバン理論など様々なセオリーがあります。 宇宙の起源や進化を考える際、理論家たちは「宇宙は、ならしてみれば、どこをとっても同じ密度や構造をしている」(宇宙の一様等方性)と仮定しています。 ところが、観測が進むにつれ、銀河の分布は一様ではないことが分かってきました。 「宇宙項」で構造を考える この構造ができた仕組みを説明するため宇宙には観測にかからない暗黒物質があり、重力の元になっているという仮説が従来から検討されてきましたが、最近、宇宙の構造を考える基礎となるアインシュタインの重力方程式に、「宇宙項」…