読みながら、せめて2004年くらいの本であって欲しいと思っていたが、2018年の本だった(元の連載は2012年開始)。回想が多いとは言え、衝撃的である。社会は本当に、少しでもマシになっているのだろうか。まったく自信がなくなるような一冊である。 そう、ここでもまた、男の読者でもオッサンどもの金玉を蹴り上げたくなるような醜い逸話の数々が暴露され、自分の股間も蹴り上げられているような気になるほどハッキリと、男どもをめぐる告発と逆襲が繰り広げられている。 反貧困の時の「生きさせろ!」のイメージが強烈な上に、右翼にいた過去もあるとかで、とにかくいろいろと混み入った人だというイメージがあったし、事実、本書…