ドイツの男性写真家。ビジュアル・アーティスト。Andreas Gursky。
大判カラー写真で撮影した主に建造物や風景などを対象にデジタル加工を施し、現実離れした風景を表現する写真作品で著名。
1955年1月15日、ドイツ・ライプツィヒ生まれ。祖父と父は広告写真家であり、幼少期をデュッセンドルフで過ごす。1978年から1981年まで、エッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学に所属。1981年から1987年までは、デュッセルドルフ美術アカデミーにて「タイポロジー」で有名な写真家ベルント・ベッヒャー(ベルント&ヒラ・ベッヒャー)の下で学び、卒業。
1990年代以降、写真が切り取れるイメージ以上の空間を活用するためにコンピューターを用い、高い視点から撮影された複数枚の写真を画像編集ソフトなどで繋げたり(スティッチング技法)、特定の物を削除するなどの手法を採用した。各作品の印刷枚数が非常に限られており、その作品は絵画のようにオークションなどで高値で落札される事が多い。
アメリカの100円ショップで撮影され、デジタル処理を施した作品「99 Cent II Diptychon」(2001年)は、2007年2月に行われたオークション「サザビーズ」で約330万(約3.3億円)で落札され、当時における最高額の写真作品となった*1。またライン川が曇り空と緑の空間に水平して横切っている様子を撮影し、建物や人物などを消しとった作品「Rhein II」(1999年)は、2011年11月にニューヨークで行われたオークション「クリスティーズ」において、430万ドル(約4.3億円)で落札され、現在でも過去最高額の写真作品となっている*2 *3。
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