だいぶ前にNHK-BSで放送された『海洋天堂』を観る。どういう映画なのか、まったく知らないまま観たので、まずはジェット・リーが出ていることに驚いてしまった。しかも、アクションはまったくなしで、純粋に役者として出演しているではありませんか。ここで驚くというのは、もしかしたら知らないにもほどがあるのかもしれないけれど、本当にこの映画についてはタイトルを見聞きしたことがあるというだけで、何も知らなかったのだ。 水族館で働いているワン・シンチョン(ジェット・リー)。妻は亡くなり、いまは自閉症の息子ターフー(ウェン・ジャン)とふたりで暮らしている。だが、彼は末期癌にかかっており、余命わずかと宣告されてい…