Christpher Doyle 杜可風 (1952-) オーストラリア・シドニー生まれ。カメラマン。 「天使の涙」「ブエノスアイレス」などウォン・カーウァイ監督作品にカメラマンとして参加したのをきっかけに、その映像美が評判となり、高い評価を受けているカメラマン。「ラヴソング」では俳優として出演もしている。
ウォン・カーウァイ
★★★★★ あらすじ 失恋を受け入れられない刑事と窮地に立たされた裏社会の女、恋人と別れたばかりの警官と飲食店の店員、二組の男女の物語。 www.youtube.com 原題は「重慶森林」。英題は「Chungking Express」。香港映画。100分。 感想 前後半で二組の男女の物語が描かれる。前半は裏社会の女と若い刑事のエピソードが展開される。 女が麻薬密輸の手配をするシーンは、怪しげで惹きつけられる。いかがわしい場所に様々な人種の人々が集い、いろんな国の言葉が飛び交っており、混沌としている。都会の猥雑さに満ちている。 その時、ふたりの距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした こ…
だいぶ前にNHK-BSで放送された『海洋天堂』を観る。どういう映画なのか、まったく知らないまま観たので、まずはジェット・リーが出ていることに驚いてしまった。しかも、アクションはまったくなしで、純粋に役者として出演しているではありませんか。ここで驚くというのは、もしかしたら知らないにもほどがあるのかもしれないけれど、本当にこの映画についてはタイトルを見聞きしたことがあるというだけで、何も知らなかったのだ。 水族館で働いているワン・シンチョン(ジェット・リー)。妻は亡くなり、いまは自閉症の息子ターフー(ウェン・ジャン)とふたりで暮らしている。だが、彼は末期癌にかかっており、余命わずかと宣告されてい…
「今日のあれこれふたりで笑うふたりがふたりでいる時間」 世界の名匠シリーズ映像の魔術師 ウォン・カーウァイ【BS松竹】7月の土曜ゴールデンシアターはウォン・カーウァイ作品をノーカット放送! 7/8 (土)恋する惑星7/15(土)天使の涙7/22(土)ブエノスアイレス7/29(土)花様年華 www.shochiku-tokyu.co.jp 今日はポトフとチーズトースト。美味しいーーお腹いっぱい。
原題は「堕落天使」英題は「Fallen Angels」 殺し屋の男とエージェントの女、金髪女との三角関係と 失恋女に失恋してしまった唖者の男のふたつの物語が ラストに交差します もともとは「恋する惑星」(1994)の 3つ目のストーリーとして考えていたものを 「恋する惑星」が陽なら陰、昼なら夜、無垢なら性的という 対する作品として独立して製作 そしてウォン・カーウァイの特徴といえば セリフの少なさ、音楽の多さ カーウァイはほとんど脚本を書かず(笑) 撮影現場での俳優やスタッフの反応、偶発的な出来事を大切にし そのなかで気にいった映像を繋げ物語を作りあげていくそうです 雰囲気で見る映画は、本当に…
ランキング参加中映画 ウォン・カーワイ監督作品、4Kレストア特別上演。 wkw4k 2022年8月19日より順次上映。『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』 WKWウォン・カーワイ監督。撮影期間が長く、俳優ほか関係者を疲弊させるとも言われる。膨大な量の撮影フィルムの編集の行方は、神WKWのみぞ知る。 クリストファードイル撮影監督。シドニー出身。アジア映画を中心に活躍し、杜可風という中国名を名乗っている。手持ちカメラで激しく移動する撮影方法が特徴。香港の雑踏を表現するのに、まさにふさわしい方法。 恋する惑星 1994香港 天使の涙 1995香港 ブエノスアイレス …
「じゃあ一緒に不幸になればいい」 原題は「阿飛正傳」(チンピラの伝記) 初メガホンの「いますぐ抱きしめたい」(1988)で カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)にノミネートされ 世界に名を知らしめたウォン・カーウァイの2作目の監督にして 「蘇麗珍(スー・リーチェン=ヒロインの名前)3部作」の1作目 2作目は「花様年華」(2000)、3作目は「2046」(2004)で 60年代シリーズとも呼ばれています とにかく最初からin the mood for サッカー競技場の売店に男がコーラを買いに来る 男は店番の女に「名前は?」と聞く 「教えたくないわ」と答える女 それから毎日男は来る 「19…
本日6月27日は、みんな大好きトニー・レオン(梁朝偉)の60回目の誕生日!お誕生日おめでとうございますトニー🎂 𝗪𝗞𝗪 𝟰𝗞 𝟴.𝟭𝟵 ㊎ より順次公開 http://unpfilm.com/wkw4k/ unpfilm.com WEB限定のポスタービジュアルはトニー・レオンとフェイ・ウォン 王家衛とクリストファー・ドイルのコンビの映画に出会ったときの衝撃は生きてきてそうそうあるものではないだろうな。サントラや王菲のCDを買いまくった…DVDもあるけど、やっぱり映画は映画館で観なくてはと思う。4K上映観に行きたい。
オダギリジョーの出演作を探していて、見つけた香港映画。 監督がクリストファー・ドイルと、ジェニー・シュンという女性監督。香港映画はわりと好きだ。オダギリジョー以外の要素としても動機十分ということで早速Amazon Prime で鑑賞。 クリストファー・ドイルの情景豊な香港の映像と一緒に、主演のアンジェラ・ユンの美しさを堪能できるだけでも、観る価値あるかも。消えゆく香港の漁港、小さな村の暮らしの風景を、アートとして切り取り、記録として残すというのも、映画の役割の一つとしてあってもいいかもしれない。そしてそこに登場する人が、絶品の俳優(本作の場合は、アンジェラ・ユンとオダギリジョー)というのもなん…
今週のお題「自分にご褒美」。と言うことで、ここ2ヶ月英語の勉強を頑張っている僕は、己のご褒美に映画『ばるぼら』を観に行った。このブログでその感想を綴ろうと思う。 この映画は手塚治虫の漫画を原作にしており、その息子が監督をしている。そして何と言っても、『恋する惑星』などで知られるウォン・カーウェイ監督とコンビを組んでいた、クリストファー・ドイルが撮影監督を担当しているのだ。
一条真也です。最近のブログで「鬼滅の刃」には手塚治虫の強い影響を感じると書いたところ、多大な反響がありました。その手塚の遺した膨大な作品の中でも群を抜いた異色作を原作とする日本映画「ばるぼら」を観ました。独特な世界観から「映画化不可能」と言われた作品ですが、手塚治虫生誕90周年を記念して、ついに初映像化されました。予想していた以上に面白かったです! ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。「1973年から1974年に『ビッグコミック』で連載された手塚治虫の異色作を実写化したドラマ。謎めいた少女と暮らす小説家の行く末を描く。メガホンを取るのは、手塚治虫の息子で『星くず兄弟の新たな伝説』など…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「愛の落日」(2002)です。 1950年代初めのサイゴン、英国人ファウラー(マイケル・ケイン)は記者として英国へ記事を送りながら、フォン(ドー・ハイ・イエン)と言う若いベトナム人女性と気楽に暮らしている。北部ではべトミンとのゲリラ戦が生起しており多くの集落が犠牲者で埋め尽くされていた。そんな時、ファウラーはある若い米国人パイルと知り合う。医療支援を行う民間人だと言うが、一緒に或る最前線を取材し帰還する時に、ガス欠で近くの監視塔に身を寄せるが、そこがべトミンに襲われるが彼の手引きで難を逃れるのだった。ファウラーは彼…
カウリスマキとジャームッシュ、皆みてる? 映画好きならその輝かしいフィフモブラフィーを眺めるだけで、 大好物として白米をたいらげれるといった、絶対の信頼感を寄せているという人も多いはず。そして、寝食を忘れて没頭してしまうほど、監督作品を制覇したくなるタイプの作品を制作し続けている。必見作連発の映画作家として筆頭に挙がる両雄。なんとなく同じ匂いがするということで、今回はまとめて紹介したい【永久保存版】。 目次 【アキ・カウリスマキvsジム・ジャームッシュ】価値観の形成について 【アキ・カウリスマキvsジム・ジャームッシュ】ふたりの違いと共通点について 【アキ・カウリスマキvsジム・ジャームッシュ…
ウォン・カーウァイ監督がトニー・レオンとマギー・チャンを主演に迎え、2000年に撮った作品。 1962年の香港を舞台に、それぞれの配偶者が不倫関係になったために取り残されたふたりの男女の揺れる心を圧倒的な美のもとに繊細に描き、傑作ぞろいのウォン・カーウァイ監督作品の中でも最高傑作と名高い一編だ。 チャイナ・ドレス姿のマギー・チャンの美しさに目を奪われるが、大家役のレベッカ・パンの着用分も含め30着のチャイナ・ドレスが準備された。六十年代に実際に着られていた古着ドレスをリメイクしたものだという。 また、ロケの大部分は、60年代の香港を再現するのに適している場所としてタイで行われた。 第53回カン…
2024年9月7日 昨夜『恋する惑星』を観ました。一晩明けても今朝起きた時、「夢中人」が頭の中に響き渡っていました。恋する惑星 4K 一週間限定で9/6㈮から再上映されています。 ↑入場者プレゼントのミニポスター トニー・レオンの圧倒的魅力!出てきた瞬間、射ぬかれて身じろぎもできなかったよ。あの制服姿!彼の役が警官である必然性は無さそうで、かっこいいから制服着せたかっただけじゃないですか?金城武も好きだけど、この映画においてはトニー派ですね。主要登場人物が全員不思議ちゃんでした。みんな行動が異常。なのにそれぞれステキなんだー。香港の街の熱気と湿度が画面から伝わってくる。今では撮れない香港の姿が…
ランキング参加中映画 2024年 アメリカ合衆国 121分 監督・主演のデヴ・パテルの怒りを感じるのだ。それは物語の中だけでのことでなく、彼の怒りのもっと深いもの。社会とか、政治とか、お金とか、権力とか、そういう大きくて深いもの。 キッドは闇のファイトクラブで働いている。それは賭博ファイトで、キッドは猿の面をかぶった殴られ役である。キッドは幼いころに母を殺された。母はキッドの見ている前で、殴られて刺されて焼かれたのであった。母を助けようとして負った手のやけどは、大人になった今でも残っている。キッドは復讐の鬼と化したのだ。ある時、高級売春宿に潜入することに成功したキッドは、売春宿のVIPルームに…
In The Mood of Love/2000/HK 90年代のミニシアターを席巻したあと、近年のY2Kリバイバルのなかで、再び若い世代に再発見されているウォン・カーウァイは、シネフィル的な文脈とはべつに、ファッションや音楽などの大衆文化との蜜月から登場した代表的映画作家だったとおもう。正直言って、同時代で、同じような背景にあるクエンティン・タランティーノや岩井俊二と比べれば、私の人生にはあまりコミットしてこなかった。岩井俊二は中学生、タランティーノの高校生、カーウァイは大学生とそれぞれフィットするグレードが微妙に異なっていたのかもしれない。劇場で最初に見たのが異色作の『2046』だったとい…
4Kリマスタリングが花盛りということで、ウォン・カーウァイ作品も例外ではない。下高井戸シネマで「いますぐ抱きしめたい」「恋する惑星」の4Kレストア版を鑑賞。 このどちらも1998年頃に観ている。この頃、私の体の中の85%はウォン・カーウァイでできていた。四六時中飛び跳ねていたくなるエネルギーをウォン・カーウァイからもらっていて。 21世紀はアジアの時代、そう信じて疑わなかった。 「就職したら、2泊3日の香港弾丸ツアー行って、アンディ・ラウと金城武の映画を全部観てやるんだー!」と思っていた20代。甘酸っぱく思い出すのである。。。 今、アラフィフとなってしまったが、そんな女子は、多かったのではない…
映画: ●『エル・スール』(1983) ヴィクトル・エリセ:監督 ●『ストップ・メイキング・センス』(1984) ジョナサン・デミ:監督 トーキング・ヘッズ:出演Book: ●『リプリーをまねた少年』(1980) パトリシア・ハイスミス:著 柿沼瑛子:訳 ●『死者と踊るリプリー』(1991) パトリシア・ハイスミス:著 佐宗鈴夫:訳ホームシアター: ●『シャレード』(1963) スタンリー・ドーネン:監督 ●『まわり道』(1975) ペーター・ハントケ:脚本 ヴィム・ヴェンダース:監督 ●『左利きの女』(1978) ロビー・ミューラー:撮影 ペーター・ハントケ:脚本・監督 ●『パリ、テキサス』…
オンディーヌ 海辺の恋人 [DVD]コリン・ファレルAmazon わたしも情報収集能力が低いので、こ~んな映画をニール・ジョーダンが撮っていたことはまるで知らなかった。 ニール・ジョーダンらしくも、思いっきりアイルランドを舞台にした映画だけれども、わたしはニール・ジョーダン監督でアイルランド舞台という作品、実はまるで記憶がない。それでとりわけ海辺の小さな漁港が舞台ということでも惹かれるのだけれども、わたしがびっくりしたのは、この映画、ケルトの「セルキー(Selkie)」伝説が大きなストーリーのバックボーンになっていたことだった。 実はわたし、むかしイングランドやスコットランドのトラディショナル…
ごきげんよう、式部です。 先日映画『恋する惑星』を観たので、今回はその感想です。 ネタバレを含んでいる為、気になる方はここでUターンして下さい。 https://amzn.to/3Th6Ini 概要 原題:重慶森林 1994年公開、監督ウォン・カーウァイによる香港映画。 舞台は香港の九龍、尖沙咀にある雑居ビル・重慶大厦。 この映画がアメリカの映画製作者クエンティン・タランティーノに評価され、アメリカでの配給権を獲得した。 キャスト・スタッフ 警察663号(店主は633と呼ぶ):トニー・レオン フェイ:フェイ・ウォン 謎の金髪女性:ブリジット・リン モウ:金城 武 スチュワーデス:チャウ・カーリ…
監督:エリック・コット 製作ウォン・カーウァイ、撮影クリストファー・ドイル、そして金城武とほとんどウォン・カーウァイ映画のようだ。スピーディな編集とかもいつものそれで、その辺の勢いは確かにあるのだが、話がごちゃごちゃしててよく分からん。最初のAV女優とか日本絡みの話の方が面白かった。まあでも金城武はいいね。カレン・モクも綺麗だった。
鴛鴦歌合戦国立映画アーカイブ今まで3本ぐらいしか観ていませんが、マキノ正博の映画ってあんまり面白くないのかもという、疑念が芽生えた。宮川一夫の撮影スキルによる望遠の面白さなどは感じるが、決定的な良さが分からないまま終わってしまった。これと「君も出世ができる」が日本ミュージカルの名作として歴史的に語られれているが、こっちはだいぶ古臭く感じる。首TOHOシネマズシャンテ北野武は前作の「アウトレイズ 最終章」の荒涼とした態度で、もう武はやる気がなくなったのかな、週刊誌でのトラブルでもなんだか映画で人生諦めきって女もつまんねぇなと言いたげな虚しさもカッコつけだったのかなと思っていた。演技のまとめ方の癖…
「WKW ザ・ビギニング」と題してウォン・カーウァイ監督の初期の2作『いますぐ抱きしめたい』と『欲望の翼』が12月8日(金) から4Kで全国順次公開されていて鑑賞。 hark3.com 鑑賞日は同じ日でしたが、上映の順番の都合で2作目の『欲望の翼』を先に観ました。 2本とも90年代にTVで放送されたものだったか、それともレンタルヴィデオでだったか(確かTV放送されたものを録画したんだったと思うが)観てはいるはずなんですが、いつものように内容は覚えておらず、ほとんど初見のような気持ちで臨んだのでした。 『いますぐ抱きしめたい』でジャッキー・チュン演じるジャッキーが小便漏らすとこだけはなぜか覚えて…