前回は短期市場において、総需要曲線を財やサービス市場の視点(IS曲線)でみてきました。短期では賃金や物価が硬直的である中、IS曲線は財やサービス市場を均衡させる実質利子率(r)と生産(所得)水準(Y)の組み合わせでした。 それが、Y=C(Y-T)+I(r)+Gの式でありました。( I(r)=Y-C(Y-T)-G=S(Y) ) ※TとGは外生変数 rを縦軸、Yを横軸にとったグラフにおいては、実質利子率(r)が上昇すると投資(I)が減少するため、生産(所得)(Y)が減る、つまりIS曲線は右下がりでした。 一方で今回まとめるLM曲線は、貨幣市場の均衡を考えて実質利子率(r)と生産(所得)水準Yを組み…