2021年発表の本書は、何冊も紹介しているPHP新書の<世界の知性シリーズ>。今回の知の巨人は、雑誌<WIRED>の創刊編集長ケヴィン・ケリー氏。5,000日(約13年)に一度、テクノロジーの進歩によって社会に大変革が起きると主張し、これまでGAFAの台頭などを予想してきた「ビジョナリー」と評される人だ。 インターネットの登場から5,000日経って、GAFAが台頭しSNS文化が浸透した。そして5,000日後には「ミラーワールド」が出現しGAFAではない新勢力が台頭するというのが予想。この言葉が表す世界は、 ・リアル世界の多くがAIに接続する ・拡張現実(AR)が広がり、100万人以上の人がそこ…