ゾルターン・コダーイ(Kodály Zoltán) 1882-1967
ハンガリー、ケチケメート出身
作曲家。ハンガリーの国民主義的な音楽を数多く作曲している。
同じく作曲家・民俗音楽研究家であるバルトークとは友人。
ハンガリーでは名前は姓・名の順に表記するため本来は「コダーイ・ゾルターン」となるが、西欧米風にゾルターン・コダーイとなる場合が多い。
ハンガリー音楽「くじゃく」による変奏曲や組曲「ハーリ・ヤーノシュ」「無伴奏チェロソナタ」などが有名。
コダーイはハンガリーの民謡の旋律などを取り入れた無伴奏チェロソナタを作曲している。
この曲はスコルダトゥーラと呼ばれる,C線とG線(チェロの弦の低い方二本)を半音下げる調弦法を指示している(すなわちそれぞれH,Gesになる)。
1918年5月7日ブダペストにてケルペリが初演しているがその後はあまりの難易度の高さに演奏者がおらず、しばしの間歴史の影に埋もれることになる。
その後この名曲はチェロ奏者ヤーノシュ・シュタルケルによって発掘される。
彼によって録音されたCDが1948年のディスク大賞に選ばれ、一躍有名曲となって今となっては一流チェロ奏者の定番曲となっている。