フルビット免許とは、すべての区分の免許が併記された運転免許のこと。
運転免許は上位の免許を取得すると下位免許の自動車・原動機付自転車を運転することができるが、下位免許が取り消されることはなく下位免許も表記され続ける。たとえば普通免許を所持している状態で中型免許を取得した場合、中型免許のみでも普通自動車が運転できるが、免許証には中型・普通と表記される。
そのため、原付、小型特殊から順番に免許を取得していくと、やがては車種の欄がすべて埋まった免許証ができあがる。これがフルビット免許である。「フルビット」という名称は、かつて免許の車種欄が0と1で表記されていたことに由来する。
空欄があってもすべての車種が運転できる免許証はあり得る(フル免許)。フルビット免許は一目ですべての車種が運転できることが明らかなので、長い時間をかけて取得する愛好家もいる。フルビット免許を所持する人をフルビッターと言う。
免許制度の改正によってフルビット免許だった免許に空欄ができ、フルビットでなくなることがある。平成29年3月の免許制度改正では準中型免許が設定され、それまでのフルビット免許では準中型の欄が空欄となった。
上位免許を取得すると下位免許を取得することはできないため、下位免許から取得していかなければならない。
二輪と四輪では順番は問わない。たとえば普通免許と普通二輪免許はどちらを先に取っても構わない。