メタルコアは、ヘヴィメタルのジャンル分けの一つ。
ハードコア、メロディックデスメタル、ヘヴィメタルの性質が混交したスタイルを特徴とする。
エモやスクリーモといった咆哮を歌唱法に採用するスタイルと、従来のデスメタルで用いられる歌唱法を軸とするスタイルが存在しており、ミクスチャーと重複する点も散見される。
メタルコアでもマサチューセッツ出身バンド(KILLSWITCH ENGAGE、SHADOWS FALL等)が確立した新たなメタル・サウンドをMAメタルと呼ばれることがある。
HARAJUKU COREとしてカラーはそのまま 原点であるヘヴィなアプローチがストレートに表出 尖りまくりの個性は少し控えめにした印象 令和のZ世代カルチャーを大胆にブチ込んだ超個性派ヘヴィサウンドを武器とし、今や数々のフェスやイベントへの出演、さらにはCRYSTAL LAKEと共に大規模な海外ツアーまでこなすまでになった、花冷え。の昨年発表のミニアルバム。 現代の日本のヘヴィ/ラウドシーンにおいては、Paleduskとはまた異なるベクトルで圧倒的個性を放っているバンドですが、本作においても1stフルアルバムで提示した、尖りまくった"HARAJUKU CORE"はそのまま貫かれています。 ガ…
メロディアスな方面を強化したメジャー初のフルアルバム クリーンにおいてもたくましさを発揮するヴォーカルが強み 骨太なヘヴィさとパンク的キャッチーさも併せ持つ 前回アルバム感想を書いたARCHITECTSの最新作は、オーソドックスなモダンメタルコアの良作でした。 今年はそれにプラスして、KILLSWITCH ENGAGEとALL THAT REMAINSがそれぞれ素晴らしいアルバムも出していますし、Spiritboxのような今勢いに乗っているバンドもつい先日新作をリリースしたりと、メタルコアが熱くなっているように感じます。 そんな流れで、久々に僕の大好きなメタルコアバンドの作品を改めて聴いてみよ…
実験的要素は少ないモダンメタルコア 重厚で安定した演奏と、高い表現力のヴォーカルワーク メロウなパートはどことなくBMTHっぽいかも 本国イギリスにてアルバムチャート1位にも輝いた経験を持ちつつも、来日公演は10年ほどお預けをくらっている、モダンメタルコアバンド・ARCHITECTSの最新作。プロデューサーは元BRING ME THE HORIZONのジョーダン・フィッシュとのこと。 このバンド、前述したイギリスチャート1位獲得の『For Those That Wish To Exist』の頃に知ってはいたのですが、特段しっかり音源を聴いている訳ではなかったんです。前作『The Classic…
「絶対に行くぞ!」と意気込んでから、はや8ヶ月。とうとう彼らを目の当たりにしてきましたよ。 ブラッケンドデスコアの王者・LORNA SHOREの記念すべき初来日公演。このために会社も有給をとって、先日9mm Parabellum Bulletのライヴで来たばかりのお台場へ、改めて馳せ参じました。 まず驚くべきことは、Paleduskという今メキメキと頭角を現しているバンドがサポートにつくとはいえ、デスコアなんてまったくもって大衆的と言えない音楽性で、しかも海外のバンドのライヴが、2000人以上の規模を持つZeppをソールドさせているという事実。遠い極東の島国においても彼らの注目度は高いというこ…
00年代を彩ったメタルコアの王道そのもの メロディックなメタルとヘヴィなハードコア双方の美点 2025年の今聴いても最高にカッコいいよ メタルコアというジャンルの顔役とも言うべきKsE、前作『Atonement』から5年以上ものブランクを経てリリースされた9thフルアルバムです。 ここまでリリース間隔が開いたのはコロナ禍があったからでしょうが、久々となった新作においても、彼らの信念が曲がることは決してありません。先行公開されていたM4「Forever Aligned」およびM5「I Believe」を事前に聴いて、本作の仕上がりに何の不満も持っていなかったわけですが(特にM4はメタルコアの理想…
メンバーの死と交代を経て帰還 前作から激情のメロディアスさが大きく向上 冒頭2曲が強力!特に2曲目! オリジナルメンバーの逝去という悲劇を乗り越えて、今日まで活動を続けているメタルコアというジャンルの代表格・ALL THAT REMAINSの最新作。前作『Victim Of The New Disease』より、7年ほどの長いスパンを経ており、その間にドラマーが交代しているようです。 show-hitorigoto.hatenablog.com 前作はメタルコアというジャンルの軸からブレない安定感を見せながらも、全体的に地味めというか、メロディアスな要素がイマイチハマりきらなかった印象。悪くは…
記念すべきワールドワイドデビュー メタルコアからより幅広いエクストリームサウンドへ到達 後半際立つ叙情メタルコアがフックになる 前回HYPER PLANETの感想を書いたので、その流れから言えばやっぱり主催バンドのアルバム感想になりますかね。 CROSSFAITHが2013年に発表した3rdフルアルバム。世界基準のサウンドまで成り上がった『ZION EP』に引き続き、MACHINEをプロデューサーに迎えた、記念すべきワールドワイドリリースのデビュー作。 『ZION EP』をリリースした後の彼らは、WARPED TOURやBRING ME THE HORIZONとのカップリングツアーなど、世界各…
2025年もあっという間に1ヶ月が終了、2月に入ったばかりのこの時期にフェスですよ。rockin'on sonicから1ヶ月経って、またまた幕張メッセへ。 昨年のZepp Hanedaワンマンから告知されていた、CROSSFAITH主催のフェス・HYPER PLANETです。国内外のバンドに加え、DJやラッパーまで集めた、なかなか雑多なラウド系フェス。 show-hitorigoto.hatenablog.com この日はキャンピングカーの展示会みたいなイベントと、獨協大学入学試験も幕張で行われていて、何ともまあカオスな客層になっていたかと。時間的に学生の姿はあまり見ませんでしたが。 この日は…
ハワード・ジョーンズ初参加の新生KsE パワフルなヴォーカルを主軸に、非常に硬質でタフなメタルコアに ヘヴィだけでなく疾走感とメロディアスなパートも多用 2025年第一回目のCD感想ブログは、2月に新作リリースも決定しているKILLSWITCH ENGAGEの旧譜。何となくお正月休み中本作をよく聴いてたんですよ。特に理由はないけど。 2004年発表された本作は、現在は脱退しているヴォーカルのハワード・ジョーンズ、ドラマーのジャスティン・フォリー(こちらは現在もバンド在籍中)が加入してから初の作品。00年代のメタルコアムーブメントに乗っかり(というよりかは、彼らがメタルコアのムーブメントを牽引し…
大幅なメンバーチェンジを経ても変わらぬ王道メタルコア 獰猛なアグレッションと悲哀のエモーションの組み合わせ リリース直前の崩壊が本当に惜しくなる完成度 2024年最後の感想記事はコチラ、メタルコアの帝王・AS I LAY DYINGが前作『Shaped By Fire』より5年ぶりにリリースした最新作です。 show-hitorigoto.hatenablog.com 本作は実に複雑な思いを抱かされるアルバムであります。 メタル系のニュースを普段から見ている方ならもうとっくにご存知でしょうが、本作発表直前になって、ヴォーカルのティム・ランべシスを除く全メンバーがバンドから脱退。今年後半から開始…