ロザリンド・エルシー・フランクリン(Rosalind Elsie Franklin, 1920年7月25日 - 1958年4月16日) イギリスの生化学者。DNAの構造を決定ずける考察(ワトソン、クリックによる)は、彼女の実験データをもとに行われた。 だから彼女もノーベル生理学・医学賞をもらえる権利があったが、受賞の4年前に亡くなってしまった。
二重らせん第三の男 作者:モーリス・ウィルキンズ 岩波書店 Amazon 今から70年前の春、ふたつの偉業が達成された。世界最高峰エベレストへの初登頂とDNAの内部構造の解明である。 DNAの構造は二重らせんの模型で提示された。相互に反対方向に並行する2本の鎖からなる構造は、それ自体が細胞が複製されるメカニズムを現わしていた。ついに人類は生命の神秘へとつながる扉を開けたのである。「20世紀最大の発見」と称えられる所以だ。 1962年、この発見に対しノーベル生理学・医学賞が授与された。受賞者はフランシス・クリック、ジェームズ・ワトソン、モーリス・ウィルキンズの3人だった。構造解明の基礎となった解…