ロザリンド・エルシー・フランクリン(Rosalind Elsie Franklin, 1920年7月25日 - 1958年4月16日) イギリスの生化学者。DNAの構造を決定ずける考察(ワトソン、クリックによる)は、彼女の実験データをもとに行われた。 だから彼女もノーベル生理学・医学賞をもらえる権利があったが、受賞の4年前に亡くなってしまった。
二重らせん第三の男 作者:モーリス・ウィルキンズ 岩波書店 Amazon 今から70年前の春、ふたつの偉業が達成された。世界最高峰エベレストへの初登頂とDNAの内部構造の解明である。 DNAの構造は二重らせんの模型で提示された。相互に反対方向に並行する2本の鎖からなる構造は、それ自体が細胞が複製されるメカニズムを現わしていた。ついに人類は生命の神秘へとつながる扉を開けたのである。「20世紀最大の発見」と称えられる所以だ。 1962年、この発見に対しノーベル生理学・医学賞が授与された。受賞者はフランシス・クリック、ジェームズ・ワトソン、モーリス・ウィルキンズの3人だった。構造解明の基礎となった解…
Xで連載していた,著書の『いきものの「種」はどのように決まるんだろう』の内容の紹介を以下に示しておきます. https://www.amazon.co.jp/dp/B0CMQ5ZXJS ・表紙について 表紙の写真はブダイと,そのブダイに付着した寄生虫を食べるホンソメワケベラという魚です.これは2種が相利共生していることを示す生態展示になっています.京都大学白浜水族館で撮影しました. 魚類のうち結構な種類のものが,ホンソメワケベラを発見すると近寄って行きます.寄生虫を食べてもらう魚はその寄生虫を食べてもらいたい体の部分をホンソメワケベラに差し出したり,全身を硬直させてホンソメワケベラを受け入れま…
探査機をぶつけた惑星が火星に衝突かについて 探査機をぶつけた惑星が火星に衝突か 2023年9月26日、NASAの探査機DARTは、小惑星ディモルフォスに衝突し、その軌道をわずかに変化させることに成功しました。これは、将来地球に衝突する可能性のある小惑星を軌道から逸らすための技術実証実験として大きな成果を収めました。 しかし、この画期的なミッションの裏側で、思わぬ事態が発生していたのです。DARTの衝突によってディモルフォスから放出された破片の一部が、火星に衝突する可能性が出てきたのです。 衝突の可能性は現時点では推定であり、今後の詳細な分析が必要です。しかし、もし衝突が実現した場合、火星への影…
Lounge Lizards - Tango #3,Determination for Rosa Parks www.youtube.com ジョン・ルーリー率いるラウンジ・リザーズのこの歌詞のない器楽曲はローザ・パークスという女性を題材にしている。 ローザ・パークスは公民権運動の高揚のきっかけとなる行動をした女性で、「公民権運動の母」と呼ばれることもある人物だ。1955年12月1日、彼女は、座席を白人に譲ることを命じたバス運転手の指示を拒否。これが公民権運動の高揚のきっかけとなったのだ(ローザ・パークスと公民権運動については後半部分を参照下さい)。 アメリカ「合州国」(Unite State…
チャンピオンズリーグ決勝 バルサ対マンU~「世界最高の一戦」を読み解く~ (光文社新書) 作者:杉山 茂樹 光文社 Amazon 11月24日の視聴 ・『#金曜やまなし「ヴァンフォーレ甲府が世界とつながる日」』 →山梨県地方で、2023年10月20日の本放送。 →10月4日に刻まれた、新たな歴史、それは…。クラブ創設58年、国際大会での初勝利!ACLでの!いやめでたい! →競技運営部・植松史敏副部長(41)の奮闘ぶり。1年前(天皇杯優勝⇩)から始めた英会話!そら髪も薄くなってくるっちゅうに。 【2022年『10月16日の視聴』→https://moritsin.hatenablog.com/e…
Cooking is chemistry, and chemistry is life. 料理は化学である。そして化学は命である。 - Elizabeth Zott, Lesson in Chemistry ブリー・ラーソンのテレビドラマ初主演作品となったApple TV+の『レッスン in ケミストリー』は、料理番組に出演して一世を風靡することになる女性化学者の物語。この記事では、ドラマの原作や元ネタを紹介し、ネタバレありの感想をまとめました。 <PR>ドラマ『レッスン in ケミストリー』は、Apple TV+で独占配信中。 (adsbygoogle = window.adsbygoogl…
ロザリンド・フランクリン:DNA構造を発見した隠れた偉人 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=BIP0lYrdirI DNAの二重らせん構造 「cool-hira 科学夜話 わかるノーベル賞の本」画像検索 https://www.bing.com/images/search?q=cool-hira%20%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%A4%9C%E8%A9%B1%20%20%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E3%81%AE…
(目次) プロローグ 家族 第1部 「遺伝といういまだ存在しない科学」 遺伝子の発見と再発見(1865~1935) 第2部 「部分の総和の中には部分しかない」 遺伝のメカニズムを解読する(1930~1970) 第3部 「遺伝学者の夢」 遺伝子の解読とクローニング(1970~2001) 【プロローグ】 世界を根本から揺るがすような3つの科学的概念が20世紀を3等分した。原子と、バイトと、遺伝子だ。3つの概念の最も重要な類似点はその考え方だ。いずれもより大きな全体を構成する基礎的要素であり、原子は物質の、バイト(ビット)はデジタルデータの、遺伝子は遺伝と生物学的情報の基本的な最小限の単位である(P…
子どもを産む (岩波新書) 作者:吉村 典子 岩波書店 Amazon 10月15日の視聴 ・『The Covers サマースペシャル〜楽園音楽ナイト!〜』 →ゲストはUA、亀梨和也、ゴスペラーズ。ゴスペラーズ、デビュー30周年?!もうそんなになる? →UAはカナダ在住なんだ。出稼ぎに日本へ。 →1曲目はUAの「君に、胸キュン」(イエロー・マジック・オーケストラ、1983)。作詞は松本隆。 →UAの独特の喋りが、クスリとした笑いを…。 →2曲目はゴスペラーズの「浪漫飛行」(米米CLUB、1987)。皆がいる、完全に真ん前で歌ってるのねん。 →「納涼カバーセレクション('90年代)」。郷ひろみの「…
Nature, NEWS, 11 October 2023 [https://www.nature.com/articles/d41586-023-03129-9:title=‘Abortion tests’ developed in Poland spark concern: Scientists are questioning the reliability and ethics of tests to detect abortion drugs in biological samples., Layal Liverpool]仮訳します。 ポーランドで開発された "中絶検査 "に懸念の声 …
親がいて子が生まれるということは昔から分かっていたことでしょうが、子どもはどうも親に似ているといったことから遺伝ということが考えられました。 しかしその遺伝というものがどのように作用しているか、これは難題でした。 多くの科学者がその難題に挑み、そして徐々に解明されて現代に至ります。 こういった「遺伝学の歴史」について、科学的な解説だけにとどまらず、それを担った人々の人生や生活などといったところにまで話を広げ、遺伝学というものに対して読者により深く印象付けようとしています。 同じような研究を近くでしていながら、二人の仲があまり良くなかったため共同でできなかったとか、遺伝研究もさることながらチェロ…
今週のお題「上半期ベスト◯◯」 俺がやるなら本を選ぶしかない。 2023年上半期に読んで面白かった本はこれだ。 【目次】 バリューブックスとの提携 2023年上半期に読んだ本 『同志少女よ、敵を撃て』 『コード・ブレーカー』 『ネットワーク科学が解明した成功者の法則』 『ある人殺しの物語 香水』 『後悔の経済学 世界を変えた苦い友情』 『シンプルで合理的な人生設計』 終わりに 2022年下半期に読んで面白かった本
ウォルター・アイザックソン 訳・西村美佐子・野中香方子 文藝春秋 2022.11.10読書日:2023.6.1 遺伝子を任意の場所で切断するクリスパ−・キャス9の発見で2020年のノーベル化学賞を受賞した女性科学者ジェニファー・ダウドナを主人公に、遺伝子編集の最前線とその影響を描いた本。 アイザックソンはたぶんクリスパ−・キャス9に衝撃を受けて取材を開始したのだと思うが、その後次々といろいろな事件が起きて、扱う材料には事欠かないという状況になった。 2018年にはこの技術を使って受精卵を編集するという倫理上の大問題となる事件が中国で起き、さらにコロナ・パンデミックが発生し生命科学者が対応に駆り…
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