ロザリンド・エルシー・フランクリン(Rosalind Elsie Franklin, 1920年7月25日 - 1958年4月16日) イギリスの生化学者。DNAの構造を決定ずける考察(ワトソン、クリックによる)は、彼女の実験データをもとに行われた。 だから彼女もノーベル生理学・医学賞をもらえる権利があったが、受賞の4年前に亡くなってしまった。
ロザリンドフランクリン手芸と言えば女性が行っている姿が連想される。韓国では一時期、男性が手芸をすることが持てはやされていたが、これは例外だろう。手芸の特徴は「繰り返し操作」で完成品が出来るということだ。これは女性の特徴に根差している。手芸に無関係の科学の分野でも、マリー・キュリーとかロザリンド・フランクリンなど顕著な業績を挙げた女性も、繰り返しによって達成した。逆に男性は繰り返しを苦手とする。だが閃きがあり、アインシュタイン、シュレディンガー、ハイデルベルクなど、どこから発想するのか訝しいほどの業績を挙げた。以上は男女の性差かも知れないが、女性が「繰り返す生き物」であるとして、この能力が過大評…
二重らせん第三の男 作者:モーリス・ウィルキンズ 岩波書店 Amazon 今から70年前の春、ふたつの偉業が達成された。世界最高峰エベレストへの初登頂とDNAの内部構造の解明である。 DNAの構造は二重らせんの模型で提示された。相互に反対方向に並行する2本の鎖からなる構造は、それ自体が細胞が複製されるメカニズムを現わしていた。ついに人類は生命の神秘へとつながる扉を開けたのである。「20世紀最大の発見」と称えられる所以だ。 1962年、この発見に対しノーベル生理学・医学賞が授与された。受賞者はフランシス・クリック、ジェームズ・ワトソン、モーリス・ウィルキンズの3人だった。構造解明の基礎となった解…