1950年、東京生まれ。父方の祖父は夏目漱石、母方の祖父は三田平凡寺。青山学院大学文学部史学科卒業。 『手塚治虫はどこにいる』(ISBN:4480031308)をきっかけにマンガ評論に活動の場を移し、評論家としての地位を確立。近年では海外での講演、マンガ事情の調査でも活躍。 NHK「BSマンガ夜話」レギュラーコメンテーター。
1999年 朝日新聞社手塚治虫文化賞特別賞受賞
▼ マンガ評論 / マンガ論
▼ 漫画
▼ エッセイなど
amazon:夏目房之介
白土三平さんと実弟の岡本鉄二さんが亡くなっていた。さいとうさん、みなもとさんに続き、何て年だろう。『忍者武芸帳』『忍法秘話』の衝撃が蘇る。読売の石田汗太氏と昨日話をしたばかり。彼に明日締め切りの追悼文千字を依頼され、さっき送ったところ。 https://t.co/ZaQpGrkKPo— 夏目房之介 (@fusa811) October 26, 2021 自分も自分なりの追悼、思い出を書きたいけど、それに関する画像が欲しいので、実家にある本を開かないといけない。なので、あとで。 忍風カムイ外伝 Blu-ray Vol.1【想い出のアニメライブラリー 第56集】中田浩二Amazon あと 「忍者武…
寒い上に雪だか雨が降る。 ゲッサンであだち充大先生お仕事55周年特集。島本和彦『アオイホノオ』なんか週刊少年ジャンプを読むマウント武士とホノオは!!休載をする桂正和についてなんか語る!!ホノオは恐るべき才能に羨望とやっかみと他をたたきつける!!皮肉にも若いころの島本先生となんかストロークの比較ができてアレ!! 江口夏実『出禁のモグラ』クリスマス まづは平和に橇のアレとかが展開する。 『孤独のグルメ』の映画版について、その辺のラジオ番組で、松重豊さんが宣傳に回ってゐる。『百日紅 Miss Hokusai』のお栄さん(CV杏)と葛飾北斎(松重豊)以外に二人が親子やってるのがそこそこあるらしい。へー…
…録り洩らしは? と歴史家が聞く。 録り洩らし? 冗談ではない、録られなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子は、結局初めから無かったのじゃわい。歴史とはな、このビデオテープのことじゃ。 若い歴史家は情なさそうな顔をして、指し示された黒い小さなプラスチックの箱を見た。 (略)…映像の精霊共の恐ろしい力を、イシュディ・ナブよ、君はまだ知らぬとみえるな。映像の精共が、一度ある事柄を捉えて、これを己の姿で現すとなると、その事柄はもはや、不滅の生命を得るのじゃ。反対に、映像の精の力ある手に触れなかったものは、いかなるものも、その存在を失わねばならぬ。※中島敦「文字禍」の文章を一部変更してパロディ化。…
COVER DESIGN CREATIVE・SANO・JAPAN 前巻はさがみ野のくまざわ書店に入荷がなく、けっきょくどこで買ったのか思い出せません。紀伊国屋か有隣堂か。この巻は紀伊国屋で買いました。推しの子最終巻といっしょに。 酒のほそ道 56 作者:ラズウェル細木 日本文芸社 Amazon 『酒のほそ道』は、素朴で掌に収まるサイズにして、一番巨大な日本文化の宝物。Boichi(漫画家)週刊漫画ゴラクにて酒のほそ道~コラボ&リメイク~大好評連載中!!厳選された懐かしい名作の数々をBoichiがリメイクし熱描!!!ラズウェル細木とのミラクルコラボ、必見ッ!!!!! 帯。●あとがきはBoichi…
2024年12月22日号(通巻831号) 表紙:青江三奈さん(1941-2000) 12月21日~27日 横浜 シネマ・ジャック&ベティ 33周年記念上映 『夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース』(1968年) 35mmフィルム上映 www.jackandbetty.net www.youtube.com
つげ義春の「李さん一家/海辺の情景」を読んだ。 なにかの本かネットの情報かはすっかり忘れてしまったけれど、誰かがこの「李さん一家」のことに言及していてずっと読みたかったのだ。 李さん一家を含むつげ義春の短編集。 つげ義春といえば「ねじ式」のあの一場面が妙に有名だが、というかあれしか知らない人が多いと思うが(私もだ)あの絵柄に行き着くまでにはいわゆる「普通に可愛い」時代が合ったのだ。 いくつか掲載されている話の中でも「古本と少女」「チーコ」が話がまとまっていて絵も可愛らしくてスキ。ほっこり系 一方「李さん一家」は受け止め方がわからなくて、不思議な読後感。なんとも呑気で、ちゃんとしなくても大丈夫、…
「週刊文春」にて1996年8月29日号から2020年1月23日号まで連載された坪内祐三氏による文庫本書評「文庫本を狙え!」を文庫レーベル順に並べた。文庫レーベルはおおよそ五十音順に並べたが検索のしやすさを考慮し一部前後した箇所もある。 同文庫レーベル内では連載の古い順から並べ、それぞれ取り上げられた本の編著訳者名・書名・掲載号を記した。掲載号は( )内に記載し、(狙97.1.30)は、「週刊文春1997年1月30日号」を指し、「狙」は収録されている単行本を指す。 本リスト作成には以下の本を用い、略称の区分もこれに基づく。 【狙】『文庫本を狙え!』ちくま文庫, 2016年(1996年8月29日号…
最終目の予定 2日日の振り返りと質問への回答 広告の視覚文化:欲望と資本主義 博覧会と百貨店:近代都市の成立 観光という視覚文化 コンビニ展示論:コントロールされる欲望 全体のまとめ、レポート課題の提示 レポート課題 任意の広告(ポスター、チラシ、雑誌・新聞内など)を1点選び、講義で扱ったさまざまな問題に留意しつつ、その広告を分析し、解釈してください。 その広告を徹底的に観察して、記述(言語化)すること。何(対象)を、どのように表象しているのかを丁寧に記述してください。 その記述をベースに文献を調べたり、他の広告と比較したりして、論理的に(担当講師が納得するように)分析、解釈してください。 必…
赤松健議員がタイを視察して文化行政について調べたという。#赤松健の国会にっき (月・水・金曜に更新中)(291)タイ王国視察「タイ沼」編タイではBLドラマを「Yシリーズ」と呼びますが、何とYは「やおい」の頭文字であり、YAOIは既にタイ語になっているとのこと。ちなみにパリや北米のマンガ系書店にも「YAOI」漫画コーナーがありました。 pic.twitter.com/GuImmoPRIg— 赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) (@KenAkamatsu) August 21, 2024 分野に疎い当方だって、『タイに「BLドラマ」がある』『それが、日本でもBSや地上波も含めて放送されるほど人気…
8月18日誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) ジニアと呼ばれて親し百日草 雅舟 【花】 ヒャクニチソウ 【花言葉】 友への思い 【短歌】 天を仰ぎよく笑いたる友ありきヒャクニチソウが咲けば想わる ヒャクニチソウは暑い盛りにも百日間は咲いているという じょうぶな花です。花ことばのせいでしょうが、その花をおおらかに笑う友人の姿を思い出します。【季語】 百日草【俳句】 自得して百日草は愚の如し 遠藤 梧逸 百日草ごうごう海は鳴るばかり 三橋 鷹女 百日草あらひざらしの色となり 本井 英 【三行詩】 万葉の花 百代(夜)草 寿命の長い花 百日草 人も永く咲いていたい【万葉歌】…
計32回の連載だった。 古い順から並べるとこう。 manba.co.jp manba.co.jp manba.co.jp 非常にありがたかった連載であった。 というのは……私事というか個人のお気持ちだが、ぶちゃけ、1990年代に自分が好きだった、追っていたコラムニストって、いま週刊誌とかで継続してレギュラー連載を持っている人がほとんどいないのね。 そりゃそうで、1990年代といったら「およそ30年前」なわけよ。 当時、コラムニストとして売れっ子になるなら、相応の人生経験や業界の信頼を得たキャリアがあるだろうから、45歳だとして、ばりばり後期高齢者。50歳なら80歳になるかどうか。いくらフリーの…
読者の眼には逆さに、高橋ギョウニンベン(「行」の左側のみ表記)先輩の足元に「足の指で天井の/さんをはさんでいる」とテロップがかかれている。一方でフキダシ内のテキストは通例どおりの天地整理に従っていて、私がたは言葉を読むのに支障ない。 (唐沢なをき『カスミ伝(全)』p.165、ビームコミックス、KADOKAWA、2015年) 引用のコマは『カスミ伝(全)』の「巻之七 ポセイドン・アドベンチャー」(初出:「月刊少年キャプテン」1989年)にあたる。この回は逆さネタの回だ。全編で登場人物が天井から逆さにぶらさがってそのまま活劇する。夏目房之介の解説から引けばまさに「頭に血が上ってしかたない」ワンアイ…
マンガ研究者の陰山涼さんのサークル ryokageyama.com ううんいろいろ読みたい・・・!とりあえずFLiP vol.1はboothで入手が容易なのでうれしい。 夏目房之介の本をいろいろ最近借りてて。私、夏目さんがある時期まで表現論と同接でとりおこなっていた「模写によるマンガ批評」に未練があるんですよね。論じたいマンガのキャラを模写する、線やデザインをなぞることで、語りに踏みこむステップにする。その未練はそのまま、マンガを自分の手でも作成しながら議論対象の描線についてのディスクールを理論的に構成もできるような研究者の出現をどうしても欲してしまう今、という自分の思いにもつながるけれど。キ…
作家と猫 作者:夏目 漱石,谷崎 潤一郎,石井 桃子,佐野 洋子,中島 らも,水木 しげるほか 平凡社 Amazon 猫は人間と対等である。 ねこま、猫の古語。 佐野洋子 金魚ハンター。 串田孫一 いくつになっても猫なで声。 日高敏隆 ローレンツに一票。 手塚治虫 ネコババのババはうんこの意。トイレしたあとに砂をかけるのと、悪事をしたあとの知らんぷりをかけている。 室生犀星 ネコのうた。 まど・みちお 猫のあくびは花のよう。そうそう、花が咲くみたいにね。 和田誠 若かりし頃の平野レミ。 岩合光昭 近づきすぎで撮れないのは贅沢な悩み。 出久根達郎 こどもができた。そうそう猫ちゃんはこども。 向田…
5月17日(金) 仕事がひけると車で最寄りの駅に向かう。直近の新幹線に飛び乗り東京へ。グリーン車を奮発したが、椅子も広々として、リクライニングはもちろん、足置き場も設置されており通常の予約席よりも快適だ。 21時過ぎに東京駅着。気温は高くないはずだが、人も多く湿気も高いのか、上着を身につけているとすぐに汗が出てくる。 タクシーで五反田へ。今宵は株式会社ゲンロン友の会の夕食会。一次会は19時から21時なのでそれには間に合わず、二次会22時20分から参加。イヴェントスペイス・ゲンロンカフェは、一見50人超の人々がひしめくように集まっており、銘々がグラス片手に歓談に花を咲かせていた。 夜も更けていく…
食マンガと食事の行為論(佐藤守弘) 参考文献 石毛直道「食事作法と食事様式」、『講座食の文化 第5巻』 井上ひさし『吉里吉里人(下) (新潮文庫)』 南信長『マンガの食卓』 エリアス、ノルベルト『文明化の過程・上 〈改装版〉: ヨーロッパ上流階層の風俗の変遷 (叢書・ウニベルシタス 75)』 おおひなたごう『目玉焼きの黄身 いつつぶす? 1 (ビームコミックス)』 牛次郎、ビッグ錠『包丁人味平 〈14巻〉 カレー戦争1』〜『包丁人味平 〈18巻〉 カレー戦争5』 熊倉功夫『文化としてのマナー (岩波人文書セレクション)』 杉村啓『グルメ漫画50年史 (星海社新書)』 夏目房之介『夏目房之介の講…