金沢には西田先生を神様扱い(偶像化)しているものが多くいて批判が許されないで困った。軍国主義者以上に厄介な存在だったということも聞きました。 哲学が批判学であることを厳密に実践した安藤先生には耐えがたいことであったと思います。西田先生の名前だけに酔っている学生に、哲学を教える苦労を察します。 しかし私は先生の批判の対象であった厄介な人の代表であると自身を思います。 およそ哲学の批判学という性格を欠いた、権威主義的人間だと思っています。ただ一言弁解すれば「人生は師を求める旅」で最も信頼に足る師、全的師事に足る人、人格においても研究においても立派な人はだれかそうした出会いを求めて、それに恵まれたこ…