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菌従属栄養植物

(動植物)
きんじゅうぞくえいようしょくぶつ

菌従属栄養植物とは、生きるために必要な栄養を光合成に代わって共生する菌に依存する植物。
地球上の植物の約80%の種は地下の根や茎で菌類と共生しており、ここで植物は光合成によって稼いだ炭素の一部を共生菌に与え、菌は植物の生存に欠かすことのできない窒素とリンを植物に与える相利共生が成り立っている。ところがまれに、植物が光合成の機能を失って菌から一方的に栄養を奪い取る進化が起こった植物が現れたと考えられており、それが菌従属栄養植物である。
かつては「腐生植物」とも呼ばれたが、自分で栄養を作らないということは、根も葉もいらなくなるため、多くの菌従属栄養植物は生きるために不要な器官がなくなって、光合成をする植物とはかなり異なる様相になっている。
菌従属栄養植物は12科90属約530種が、世界の熱帯〜亜寒帯の湿潤な地域に分布していることが知られている。日本にも約70種が分布しており、身近なところでも、ギンリョウソウ、マヤランなどが知られている。

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