1883-1919 建築家、構造と意匠の統一をめざした「真善美」の標榜者。明治42年東京帝国大学建築学科卒業、司法省営繕課に所属。いまは取り壊されてしまい門のみが残る豊多摩監獄(中野刑務所)を設計(大正4)、当時の主流の建築とは異なる設計思想を伺うことができる。門だけとはいえ、一見することをすすめる。大正8年に急逝。参考文献として後藤自身の遺稿集『後藤慶二遺稿集』、建築評論家長谷川堯の一連の大正建築研究がある。
旧中野刑務所正門とも呼ばれる東京都中野区の有形文化財、旧豊多摩監獄表門を訪れました。 刑務所より監獄と書く方が恐怖を煽りますよね笑 旧豊多摩監獄は、1925年に治安維持法が制定されると、いわゆる「思想犯」が収容されました。Wikipediaによれば、「蟹工船」で知られる小林多喜二も1930年~31年にいたそうです。 ja.wikipedia.org その表門は、建築家の後藤慶二氏が設計。後藤氏の唯一現存する作品だそうです。様々な価値を有するため、曳家(=建物を解体せずに移動する)による保存が決まっており、残念ながら近くに寄れませんでした。 実は昨年11月5~6日に公開見学会が開かれており、まさ…
旧中野刑務所正門(旧豊多摩監獄表門、通称 平和の門)の一般見学会の様子を紹介するとともに、門に使われた煉瓦の製造場所を示す刻印について記す。2021/11/6記 旧中野刑務所正門見学会 現状で最後の公開 特徴的な煉瓦積み 正面扉、シャンデリア、守衛室、記章など 刑務所の塀と矯正研修所建物 中野区のチラシと資料 刻印煉瓦 「上敷免製」の刻印 れきみん所蔵煉瓦は「製免敷上」 2カ所で製造された煉瓦を使用 矯正図書館に桜の刻印煉瓦 旧中野刑務所正門のオンライン資料 中野区HP 中野区立図書館デジタルアーカイブ 過去記事など 旧中野刑務所正門についてこれまで書いた記事やまとめ 刑務所見学は人気 旧中野…