isbn:4042750028
神秘の扉を目の前にして最後の試験に失敗し、奇跡の剣を手にすることができなかったパウロ。ふたたびその剣を手にするために残された唯一の道は、「星の道」と呼ばれる巡礼路を旅して、自分でその剣を見つけることだった。師ペトラスに導かれて、ピレネー山脈からサンチャゴへと続くスペインの巡礼の道を歩くパウロに様々な試練が課せられる。が、それは人生の道標を見つけるための偉大な旅であった・・・・。自らの体験を下に描かれた、スピリチュアリティに満ちたパウロのデビュー作。
角川文庫版カバー惹句より。
【連続投稿1105日目】 「船は港にいるとき最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない。」 by パウロ・コエーリョ ja.wikipedia.org 「星の巡礼」などで有名なブラジルの作家です。 船の目的は、言うまでもなく水上で人や物資を運ぶために作られたもの。港にとどまっている間は、その目的を達したことにはなりません。目的を達成するための手段にすぎません。 以前コンサルタントから言われたことがあります。「物事が混乱した時、糸を一本ぬけ」ようは、目的は何か。原点に立ち返って考えてみろ。そうすれば絡まった糸もほどけてくるように、問題の本質が見えてくるぞ。という意味でした。 冒頭は、作家ら…
『星の巡礼 ヨーロッパ周遊の旅 11000km』 Ⅰ ヨーロッパ前半 《スカンジナビア半島・イギリス・アイルランド 5500kmの旅》 2022年3月、ロシアによるウクライナへの特別軍事作戦が開始され、世界の目がロシア 大統領の前近代的な歴史観<大ロシア帝国>により、<国土回復、いや一度ロシア領で あった地域は、ロシアの地に還る>というロシア正教独特な考えを見せられることとな った。 さっそく、本棚に眠っていた旅日記を取りだして、約20年前のソビエット連邦から 解放されて間もない2001年当時のロシアを覗いてみたくなったのでシベリア横断鉄道に 飛乗った。 その後、ヨーロッパ周遊の旅に向かうはず…
こんばんは! ぼくはこの本棚を管理する猫型ロボ・・じゃなかった猫型コンシェルジュのケイすけ。本棚を開放してあなたが最初の訪問者様・・。あなたがぼくの本棚に立ち寄ってくださって、ぼくはとってもうれしいです。 アルケミスト 夢を旅した少年 こんな人におすすめ 作者について おすすめ(お気に入り)ポイント アルケミスト 夢を旅した少年 こんな人におすすめ ・人生うまくいかないことばかりで辛いと思っている ・疲れた心を癒したい ・新しい一歩を踏み出したい ・星の王子さまをよく読む 作者について 作者:パウロ・コエーリョ ・1947年、ブラジルリオデジャネイロ生まれ。 ・1970年に法律学校を中途退学し…
星の巡礼 詩集 『ああわれいま ここにおりて』 詩・短歌・スケッチ 星の巡礼者 後藤實久 人の一生は、未知の世界を求めての、旅の連続であると思います。 老境に入り、ようやくこの世に生を受けての目的<星の巡礼>を果たしたような安堵感に浸っている 今日この頃です。 人生航路の終着港にしたいと、あの時、あの場所で浸った己だけの世界を謳いあげた詩句を、 詩集『ああわれいま ここにおりて』に、スケッチや写真を添えて、まとめて見ました。 あの時、あの場所で観て、感じた情景を、覗いていただければ幸いです。 <shiganosato-gotoの日記> https://shiganosato-goto.hate…
観光庁が昨年度、インバウンド旅行にマジに力を入れようと、一週間以上かかるストーリー性のある日本滞在を作り上げるために、全国にモニターツアー作成の募集をかけていたそうです。ただ観光地を点々と巡る旅よりも、一貫した魅力ある目的がある旅をこしらえ、より日本の奥深さ発掘となるようなロングストーリーを目玉に諸地域での消費活性を目指しています。 www.mlit.go.jp 100以上も応募があった中から選ばれた一つが、三重県発の 祈りを体験する「熊野古道伊勢路」巡礼の旅 でした。採択された10のツアー名は下記 https://longstory.jp/assets/pdf/result_2023.pdf…
『びわ湖一周耐寒サイクリング2024』 ー若き友を偲んでー ―がんばれ能登半島ー 詩 句 後藤實久 (DRS 1960) 写真参加 吉村和馬 (DRS 2012) 恒例にしているびわ湖一周、<ビワイチ耐寒サイクリング 2024>に出かけてきた。 ビワイチの二日間、晴天に恵まれ、亡き若き友の写真を胸に、一部残雪のなか、無事走 り終えたことに感謝している。 ビワイチ・モニュメント(守山第二なぎさ公園) ビワイチの聖地にて若き友<和馬とカトリーナ> ビワイチ低速車専用レーン ここ数年、コロナ禍の終息や、ロシアのウクライナ軍事侵攻の早期停戦、そして健康で 平和な<希望>を祈っての走りとなっていた。 今…
昨年のスペイン巡礼中も折に触れて読んでいたのが小池龍之介の『もう、怒らない』。 巡礼の日々、できるだけ感覚を研ぎ澄ませて歩きたいと思い「今この瞬間」に集中する方法を参考にしました。 歩いているときに、「今、右足が地面を離れた。今、右足が前へ進んでいる。今、地面に着いた感触があった」といった一挙手一投足に意識のセンサーを強く向ける。 バンコクで参加したヴィッパサナー瞑想でもウォーキング・メディテーションを習いました。 bob0524.hatenablog.com 巡礼者の中にはイヤホンを付けて何かを聴きながら歩いている人もいましたが、もったいないことだと感じました。毎日、雑事に煩わされることなく…
『星の巡礼・孤高のバックパッカーを偲びて』 <作者の矢野会員は、10月31日に逝去されました> 同人誌『文芸北広島』2024.1 第40号 記念号、95頁に掲載された友の遺稿となった ドキュメント「哀愁のナイアガラ 35歳の蹉跌」の最終行に、訃報が紹介されていた。 北広島市は、北海道の真ん中より少し西側、札幌市の隣に位置している。 「広島」という名前がついているのは、明治 16 年(1883 年)に広島県の人が 入植したのがまちの始まりであることに由来している。 友は、北広島の住人であった。 バックパッカーの幸せとは、その人のこころの中にある。 それは、想いを温め、計画を立て、実行に移し、記録…
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『志賀の里 2023歳時記 短歌集』 ーⅡー ■2023_08_01 入道雲に誘われて 《風に乗り 天を翔けたし びわの湖 されど酷暑に 悲鳴上げしや》 實久 ―かぜにのり てんをかけたし びわのうみ されどこくしょに ひめいあげしやー 遠く鈴鹿の峰をおおう入道雲をバックにびわ湖岸を走って来た。 生暖かい風に、したたる汗が混じりサイクリングどころではない。 アンダーシャツを水に濡らし、ヘルメットに保冷剤を仕込むが、 熱風は容赦せずに水分を体から奪っていく。 もちろん途中で引き返したが、入道雲をバックに涼し気な顔で写真におさまり、 せめてもの慰めであった。 老サイクリストには、まだ季節的に少し早…
『志賀の里 2023歳時記 短歌集』 ーⅠー 2023年(令和5年)、三年間のコロナ禍は、発生源中国のダンマリで宙に浮いたまま一応の終息を見たが、 この間、思いもよらない大ロシア帝国を夢見るプーチンの野望による隣国ウクライナ侵攻や、パレスチナ・ ガザを実効支配する軍事組織ハマスによるイスラエル奇襲による大量殺人と、230名近くの人質拉致に 始まるイスラエルとの戦闘継続で幕を閉じそうである。 この間、世界経済の停滞を招くとともに、米中の覇権争いのもと、G7対BRICS・グローバルサウスを中心と した対立構図によって、世界の勢力地図が大きく塗り替えられる兆候を見せた年でもあった。 世界が戦争への瀬…
『星の巡礼 ユーラシア・アフリカ二大陸踏破 38000km』 《イスラエル縦断 1000kmの旅》Ⅱ ―後編― 紀行文&スケッチ 後藤實久 ■ 10月30日 エンゲディ ― クムラン渓谷トレッキング / 死海浮遊体験 次なる目的地である死海に面した<エン・ゲディ>に向かうため、エルサレムの新 市街にあるセントラル・バス・ステーションにやって来た。 バス乗車にあたっての厳重な荷物検査と、身体検査でのイスラエル兵との冗談に、 空気が和んだ。 < Do you have a gun? > との尋問に、多分冗談で言ったものと思い、こちらも 冗談で< Yes, I have! >と答えたら大爆笑、一瞬そ…
《イスラエル縦断 1000kmの旅》Ⅰ ―イスラエル / パレスチナ 旧約聖書の世界を巡る― <ギリシャ/アテネ⇒イスラエル縦断⇒シナイ半島周回⇒エジプト/カイロ> 前編 紀行文・スケッチ 後藤實久 先のシベリア横断編を終えるにあたって、突如、パレスチナのハマスによるイスラエル 越境襲撃事件が起こり、これから始まるヨーロッパ周遊を後に回し、2001年当時のイス ラエル/パレスチナの地を歩き、紛争の地における両者の共存の姿を見ておきたいと思 うのである。 2023年10月7日早朝、中東パレスチナの地で、パレスチナのガザ地区を実効支配する武 装勢力<ハマス>による、イスラエル越境、奇襲襲撃における…
『星の巡礼 シベリア横断の景色 スケッチ展』 スケッチ・挿絵 後藤實久 2022年春、ロシア大統領によるウクライナへの<特別軍事作戦>という侵略戦争が開 始されたのをきっかけに、ロシアとは一体どのような歴史と体質をもつ国かと、あらた めて考えてみました。 長い間、本棚に埃をかぶっていた2001年に踏破した旅日記『ユーラシア・アフリカ二大 陸踏破 38000kmの旅』の《Ⅰ ロシア・シベリア横断 10350km》で、ノートに描き 残した挿絵や、スケッチ、俳句、詩を取りだしてみました。 スケッチ等より見てとれるシベリアの景色から、ロシアの原風景を眺めていただければ 幸いです。 <ユーラシア・アフリ…
『星の巡礼 ユーラシア・アフリカ二大陸踏破 38000kmの旅』 Ⅰ 《ロシア・シベリア横断 10350kmの旅》 ----------------------------------------------- Ⅱ 《イスラエル縦断 1000kmの旅》 Ⅲ 《ヨーロッパ周遊 11000kmの旅》 Ⅳ 《アフリカ縦断 15650km》 随分と世界を歩き回ったが、一回の旅で約38000Kmを、3か月に渡って二大陸を踏破 した旅は初めてである。 2022年3月、ロシアによるウクライナへの特別軍事作戦が開始され、世界の目がロシア 大統領の前近代的な歴史観<大ロシア帝国>により、<国土回復、いや一度ロシ…
本来ならスペイン巡礼のフランス人の道は、ピレネーの麓のサンジャンピエドポーから聖ヤコブを祀るサンティアゴデコンポステーラまでに全長800キロ。ゴールまで100キロ余となったのサリアで巡礼を終えます。 というのも、サリアからはぐっと歩く人が増えて巡礼というより観光ハイキングみたいになるとさんざん聞いたからです。宿の争奪戦も激しくなるし、カトリック教徒でもない私が巡礼証明書を求めて歩く必要もありません。 ゴールのサンティアゴまで行かなくていいということで、善意の人々が集うコミュニティのようなカミーノを自分のペースで楽しむことができました。生きる苦しみや喪失感を抱えた人は「いつまでも巡礼を続けたい、…