蔵屋敷

旅好きだった頃は「インターネットで情報が出回ってない場所へなるべく行こう」とあえてズラしたところに向かっていた。 しかしサウナ好きになってからは、サウナイキタイやGoogleマップの情報を安易に頼りがちになり、王道サウナ施設へ。果たしてこれでいいのか……と思うところはある。 かつての旅の姿勢 数年前の岡山旅行をルックバック。 この時は行き帰りの飛行機のみを押さえ、適当に岡山中心に3泊4日しようか。それくらいの旅程で過ごしていた。 そして町中の飲み屋や喫茶店で情報収集しつつ「定番ではない場所に行きたい」と旅の動機を話したところで、地元の人から勧められた行先を、ゆらゆらとまわる。これが当時の私の旅…

本日は、｢琵琶湖方面｣への一人旅のお話３回目。 ２日目の午前の「五箇荘（ごかしょう）」のご紹介です。 １日目 米原9:47到着 長浜観光（約３時間） 彦根観光（３時間） （宿泊） 彦根キャッスル リゾート&スパ ２日目 五箇荘（近江商人ゆかりの街）観光（３時間） 近江八幡観光（３時間） （宿泊） びわ湖大津プリンスホテル ３日目 比叡山延暦寺 （３時間） 日吉大社（1.5時間） 五個荘金堂地区は近江商人ゆかりの地として有名で、国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。彦根から近江線で「五箇荘」の駅まで約30分。降りたのは私一人、地元のおばあさんが駅のトイレの掃除を黙々としていました。あまり…

大阪大学の前身は大阪帝国大学だ。7帝大のうち6番目に設立された後発の帝国大学だった。それまで大阪は、東京に並ぶ大都市ながら、当時の最高学府の帝国大学がなく、学術面では京都にも後れを取っていたといえよう。1931年になってようやく、中之島に既にあった大阪医科大学を基にして、医・理2学部のみの大阪帝大設立。2年後に現在の都島区にあった大阪工業大学を工学部として編入。文系学部はなかったが、既に日中関係がきな臭くなった御時世のことだから、これでもよしとする他なかった。 江戸時代の中之島には諸藩の蔵屋敷が並んでいた。大阪帝大のあった場所（対岸に見える三つの建物の一帯）には蛸足のような枝振りで有名な松があ…

ランキング参加中国内旅行 倉敷は舟運で栄えた時代がしのばれる白壁の屋敷が建ち並ぶ町並みが魅力の倉敷美観地区、近現代美術中心に圧巻のコレクションが展示されている国内初の私設美術館大原美術館など見どころいっぱい。そんな倉敷の冬を彩るイルミネーションの開催情報と見どころを紹介します。 「くらしき きらめきのみち」開催概要 約15万球のLEDで倉敷市の街が幻想的にライトアップされます。: 今年のテーマは「光で紡ぐ倉敷の街」で、日本と西洋の文化が織りなす美観地区のイメージをイルミネーションで表現しています。 会場は倉敷みらい公園、JR倉敷駅北ペデストリアンデッキ、あちてらす倉敷、阿知2丁目広場。倉敷みら…

『かぜにもらったゆめ』原画展も残り6営業日となりました。この展示を機に佐藤さとるさんと村上勉さんの膨大な作品でまだ目を通していなかったものを片端から手に取っていますが、その素晴らしさはめまいがするほどです。最近読んだものでは、こちらが特におすすめ。♦『くらのかみ』小野不由美/著、講談社、2003年 村上さんの挿画が、日本の蔵屋敷の雰囲気にぴったり。装丁に祖父江慎さん＋阿部聡さんを迎え、布の背表紙に金の文字など手に取る度に嬉しくなる単行本は、プレゼントにもおすすめです。 私は常連さんのＫさんからお借りして読んだのですが、疲れている時にも読みやすい大きな字で、夢中になりました。中高生でも読めるミス…

晴れの国岡山県は瀬戸内海に面し、本州から瀬戸大橋を利用して四国へ渡る窓口でもあり、穏やかで温暖な気候に恵まれています。 その岡山県には観光スポットが数多くありますが、その中でも国内外から多くの観光客が訪れる倉敷美観地区がおすすめです。 この美観地区は、白壁の蔵屋敷を始め古き日本の伝統的な建物が立ち並び、倉敷川沿いの柳並木などの情緒豊かな風景とマッチした、美しい景観を楽しむことができます。 そしてこの倉敷美観地区周辺には、世界的に有名な大原美術館などの歴史ある建物や商店、オシャレなカフェなどがあり、デートスポットとしても注目を集めています。 今回は倉敷デートを楽しみたい方々に、倉敷美観地区周辺を…

本日は大分県中津市にある福沢諭吉旧居へと見学にやってまいりました。 おりしも2024年7月から、一万円札の肖像画が福沢諭吉から渋沢栄一へと刷新されたばかり。長い間お疲れ様でしたの気持ちを込めて、厳かに見学したいと思います。 ズドンとおっ立つこの看板が目印 現在の建物は、昭和末期に3年がかりで解体修理を行い旧来の姿に復元され、平成元年その工事を終えたもの。旧来というのは、従来の建物は裏庭に面した台所が明治期の建増しであることが 判り、それを削って旧に戻したという意味だそう。 入口は駐車場からすぐのところ それ以前の建物は、大正9年に修理がなされてから月日を重ね、雨漏りや白蟻の被害等が著しく、本格…

あまりの暑さに、2日目は午前10時で散歩も打ち切りかと思ったのですが湧水を眺めて一休みしたらもう少し歩けそうな気がして、近くのバス停から今治行きのバスに乗りました。 歩く予定だった氷見新開の広大な田んぼとその向こうに見える沿岸の工業地帯や集落を車窓から眺め、左手には中央構造線が衝立のように迫ってくるダイナミックな風景を北西へとバスは進み、11時18分、楠浜バス停で下車しました。 誰も歩く人のいない炎天下の中、東予運動公園へ歩き始めるとすれ違った男性に明るく挨拶をされました。 なんと気さくで優しい土地柄なのだろうと思いながら挨拶を返したのですが、もしかしたら得体の知れない女性が一人海へと向かった…

南洋群島研究・１章・国際政治 のアップが終わりましたので、一旦休憩します。 ちょっと趣を変えましょう。実は大阪高低差学会ってのがありまして。 私も一応会員なんですよ。それと地元が大阪であることと、上方落語が大好き。 なので今回は「大阪の地形と森林・林業」について落語を交えながら、もう趣味全開投稿です。 【上町台地が大坂の基礎】 森林の荒廃が土砂流出に影響を与え、それは都市形成や物流にも大きく影響しましたが、私の地元・大坂を舞台に少し歴史を振り返りつつ、標高図や大阪古地図など各種資料から考察する大阪と森林の関係です。 天下の台所である大坂は、沖積平野であり土砂堆積に困ったと触れましたが、色付きの…

秋の乗り放題パス2泊3日旅行の2日目です。 中津駅 中津城 福沢諭吉旧居 宝来軒 中津駅 大分県の中津にやってきました。人口8万3千人で大分市、別府市に次いで、大分県では3番目に大きな町です。 中津といえば福沢諭吉ですが諭吉推しがすごいですね。 これは駅のホーム上の待合室? 改札口へ下りる階段にも諭吉。 駅舎の壁には、巨大な諭吉入り旧一万円札のタイル画。 学問のすすめの抜粋でしょうか。 駅前広場にも銅像です。 諭吉のほかは軍師黒田官兵衛です。 官兵衛は初代中津城城主で、中津市のマスコットキャラクターはくろかんくんです。 中津城 駅から徒歩20分ほどのところにある中津城へ行ってみました。 中津城…

岡山県倉敷市は、中国地方の岡山県南部に位置し、歴史、文化、自然に恵まれた美しい街です。日本を代表する観光名所である「美観地区」、現代アートが楽しめる「大原美術館」、古くから続く「倉敷デニム」など、多くの魅力にあふれ、国内外から多くの観光客を引きつけています。また、瀬戸内海に面しており、温暖な気候と豊かな自然環境も特徴です。 ■ 美観地区と伝統的な町並み 倉敷市の象徴的なエリアが美観地区です。この地区は、江戸時代の町並みが色濃く残るエリアで、白壁の蔵屋敷やなまこ壁（格子模様の壁）、瓦屋根の建物が並び、風情あふれる景観が広がっています。倉敷川に沿って遊歩道が整備され、川沿いの柳並木や橋が美しく映え…

「新札見た？」「まだ見てない」の会話があった文月から3ヶ月。皆様のお財布の中も、徐々に新札の割合が増えてきていることと存じ上げます。 ∞ ねこさんのお財布には、なかなか居着いてくれない福澤諭吉。1984年（昭和59年）から2024年まで40年間一万円札の顔でした。近頃、日本のお札は20年で肖像画が変更されています。ですが、前回の刷新の時、福澤諭吉だけは続投してます。 「お札と言えば聖徳太子」世代がいるように、「お札と言えば福澤諭吉」世代もいるかもしれません。 ∞ その福澤諭吉は、大阪の中津藩蔵屋敷で下級武士福澤百助の子として1835年に生まれました。5人兄弟の末っ子です。その後、1歳半で父が亡…