今回の野暮用旅行のお供は岩波文庫「プルースト」でありました。今読んで いる巻の残りが少なくなったこともあって、何もすることのない車中で読むこ とによって、やっつけてしまおうと思ったことです。 この文庫を列車のなかで読んでいましたら、「熊野でプルースト」という書名 が頭に浮かんできましたが、当方が読んでいたのは熊野行きの電車ではありま せんでした。 通過する駅の名を確認しながら、どこの駅に「プルースト」をくっつけたら、 似合うかなと思案することにです。あまり都会の雰囲気ではないところのほう がいいなと思いながら、ここはどうかなと思ったのだけども、それは内緒で。 これまで降り立ったことのない駅で降…