戦争中に中国で生まれ、旧日本軍に使われていたロバの一文字の人生が書かれています。 一文字は頭が良いので戦争でもうまく立ち回り生き延びていきます。深刻な戦争時代ながらも文章は明るいので悲壮感はありません。 一文字を可愛がっていた「ロバどの」と一文字とのやり取りが癒しになります。 その後は上野動物園で余生を過ごすことになりましたが動物園で仕事をもらったりして楽しく過ごして安心しました。 戦争中なので草食動物や肉食動物のごはんが減っていく様子が可哀想でした。ふかしいもを使ってクマを毒殺したり、ニシキヘビ、ヒョウ、ライオン、トラと次々殺されます。ゾウはついに餓死をしてしまいます。ゾウの餓死のお話は辛す…