実家の本箱に置いてあった沢山の兄の本。実家を断捨離することになり、捨てられるか否かの身になり……。その行く先が、ブックオフか我が家となった。どういう訳か、兄の家には行かないようだ。多くの本で溢れており、義姉から拒否された。でも何で一部が我が家に?良さげな本、捨てるには惜しい本が、取り敢えず我が家に仮置となった。 兄は、小さい時から本が好きで、お金が入るとよく本を買っていた。初版物は値が上がるとかで、作家のサインが書かれた本も多くあり、大切に扱っていた。その本には、兄の名前も書かれていた。 遠藤周作が好きで、何冊かサイン入りの初版本があった。亡くなった作家の本は、特に高く売れるとかで………。でも…