地下室の手記 (光文社古典新訳文庫) 作者:ドストエフスキー 光文社 Amazon 新訳版『地下室の手記』ドストエフスキー著を読む。 主人公の「元小官吏」の−こっぱ役人ね−40男の鬱々としたモノローグが続く。グレート・ムタみたいに言葉の毒霧、吐くわ、吐くわ。でも、善人とて一皮むけば、このぐらいのことは思っているはず。住まいは日の当たらない地下室。そこで、半ばひきこもり状態。 「第I部・地下室」では、主人公の思想や哲学を述べている。こういうことをテーマにすると、とかく人は、難しくドクサ的に書きたがる。この俗物ぶり。あ、サドの『閨房哲学』にも似ているような。 「第II部・ぼた雪に寄せて」では、自身…