フリーライター。
1964年東京都出身。東京大学文学部社会学科卒業。
さまざまな自決方法を紹介した「完全自殺マニュアル」は、社会の生きづらさを告発しベストセラーとなった。
“自殺しないで今の世の中を生き抜くマニュアル”としての「人格改造マニュアル」も執筆する。
「檻のなかのダンス」「レイヴ力」では、身体で感じる快感や自然界とのつながりを強調。
その後は、生きづらさの原因としての経済を批判しながら自然農を実践中。
完全自殺マニュアル
ぼくたちの「完全自殺マニュアル」
無気力製造工場
人格改造マニュアル
檻のなかのダンス
レイヴ力―rave of life (単行本)
脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし
人間関係を半分降りる ――気楽なつながりの作り方 作者:鶴見済 筑摩書房 Amazon 『人間関係を半分降りる-気楽なつながりの作り方-』鶴見済著を読む。 人は一人では生きられないといわれる。確かに、そう思う。でも、隣近所や友人、親兄弟、会社の上司・同僚との関わりは、煩わしいことがある。そんなときは、ロビンソン・クルーソー的な生き方に憧れ、南海の無人島で一人で暮らしていることをイメージする。そう考える自分自身へ、いつしかダメだししている。でも、なあ。 なんか生きづらさを覚えているあなた、生き方ベタなあなたへ著者はこれまでの人生で得た「人間関係の作り方」を述べている。『完全自殺マニュアル』で知ら…
檻のなかのダンス 作者:鶴見 済 太田出版 Amazon 当たり前を疑う、、と言っても 日々の生活にどっぷりつかっていると 一般的とか常識とか そんな社会やシステムに都合のよい 固定観念にがんじがらめにされ 何が当たり前なのか、疑うことも忘れてしまう。 この本を読んで、思った。 本って、やっぱりすごい。 固くなった自分の頭を ぐらぐらとゆすってくれるには やっぱり本が一番だと思った。 なぜなら、テレビや新聞の情報は、当たり障りのないものだし ネット情報が膨大とはいえ、そこから自分が掬い取れる情報は 自分好みのものになりがちで なかなか自分の頭に強烈なパンチをお見舞いしてはくれない。 本著は、1…
物書きを始めた90年代に出したすべての本の底流に、この感覚を織り込んだつもりだ。 例えば『完全自殺マニュアル』という本で言った、「いざという最悪の時には死ぬことだってできるのだと思えば、楽に生きていける」。それはこのあきらめの力を生かすひとつのやり方であり、自分にとっても心の支えだった。 もう人生も半分以上がすぎた今、「自分が一生をかけて得た一番大きなものは、この感覚なのかな」という気すらしている。(鶴見済『人間関係を半分降りる』筑摩書房、2022) おはようございます。先週の土曜日と日曜日に場づくりのプロが主催するサードプレイス的なラボに足を運んできました。サードプレイスというのは「家庭でも…
過去所持していた本の思い出を書くのは「読書レビュー」として如何なものかと思ったけれども、未だに心に刻まれているので簡単に書いてみる。苦手な方はブラウザバックを推奨する。 確か13~4年前だっただろうか、地元のSCの本屋で鶴見済氏の「完全自殺マニュアル」を購入した。購入した時は店員さんが厳重に梱包してくれたのが記憶に残っているな 。 完全自殺マニュアルは1993年に鶴見済氏が書いてベストセラーとなった。それと同時に内容が過激であるとされて問題作としても知られた作品だ。 内容としては生き辛さからの脱却、自殺方法や事例などが羅列されている。 出版されたのが1993年で、当時と比べると時代が変化してい…
「人生で最も影響を受けた本は何か。」 そう聞かれれば僕は何の迷いもなくこの本の名前をあげる。もっとも、就活で同じ質問を受けた場合には絶対他の本を選ぶが。「青少年のための覚醒剤入門」。こんなチャプターが含まれる本をあげたら問答無用で落とされるのはわかりきっているからだ。 僕が初めてこの本を手にしたのは大学一回生、18歳の時だ。高校時代、友達がほとんどおらず、本ばかり読んでいた僕は、大学に入っても一人も友達ができなかった。暇つぶしのために毎日図書館に通って本を貪るように読んでいた僕は、1980~1990年代のサブカルチャーに興味を持つようになった。 そんな中で、90年代サブカルを代表する本「完全自…
2023年の月別の読書リストを公開したいなと思いまして!基本的に読み終えた本が並んでいます。頭に(再)がついているのは、再読本です。 本のリンクをいくつか貼りましたがアマゾンで申し訳ない気持ち。 1月 なんかは読んでたけど全然記録にも記憶にもない。調子悪かったよね。 2月 『るなしい』(3)(意志強ナツ子/講談社/2023) もっと読んだんだけれど、これまた記憶にない・・・。しかし、『るなしい』不穏でおすすめです。ハラハラする。意思強ナツ子先生の作品はとてもいい。絵もすてき。 3月 『ブッダの脳: 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学』(リック ハンソン (著)、 リチャード メンディウス…
3/11 月旅行先での体調不良を引きずって何も食べられない。仕事用のPCが起動しなかった。強制終了からの起動や放電など調べると出てくる方法すべて試しても何も変わらずパニックになって、涙が止まらなくなった。わたしのメンタルももう限界が来ているのだと悟った。でも何がどういう方向に限界なのかがわからない。昼過ぎにようやく起動がうまくいく。ミーティングも大丈夫だった。自覚がなかったがわたしは部署に新しい案件を持ってきていたらしく、自分のことを認めてあげようと思った、思ったけど、認めるって何、どうするの、と思った。仕事終わりに友だちから電話が来て、久しぶりにくだらないおしゃべりをした。元気が出た。ものす…
以下は,プレジデントオンライン提供記事のほぼほぼコピペです。最後に≪私感≫を付け加えました。 結婚相手にはどんな人を選ぶといいか。フリーライターの鶴見済さんは「人間関係は『おたがい対等』という意識がどちらかに欠けていると,喧嘩に突入しやすい。結婚相手にけんかが起きやすい相手を選んで,わざわざ不幸になることはない」という――。 ※本稿は,鶴見済『人間関係を半分降りる 気楽なつながりの作り方』(筑摩書房)の一部を再編集したものです。 一緒に暮らすなら,けんかの数とダメージの少ない相手を 結婚する相手や一緒に暮らすパートナーを選ぶなら,何を基準にすればいいだろうか? これもまたあまりにも大きな問題だ…
鶴見済さんの著書「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」を紹介します。 要約 無料で出来ること 贈り物を貰う 共有する ゴミを拾う 稼ぐ 行政から貰う 自然界から貰う 無料なもの、タダでもらえるもの 感想:お金を使わなくてもできることを増やしたい スカベンジャーのスキルを上げたい 水耕栽培は色々な種類を試したい ゴミだらけの社会 要約 無料で出来ること 贈り物を貰う 物々交換 不用品放出サイト、ジモティー フリーマーケット カンパを集める 購入型クラウドファンディング 共有する 工具、家電、アウトドア用品、礼服、アクセサリーの貸し出し ルームシェア、人の家に泊まる・泊める 著作権切れの…
もう生きられないほど苦しいという人がいるなら死なせてあげたい、そういう人のために安楽死を合法化してあげようと考える人たちが善意であることは疑わない。けれどひとりひとりの善意が集まって世論を形成し、その世論の勢いに押されて(乗じて?)制度となった(された?)ものは、人々の善意とはまた別のダイナミズムによって動き始める。安楽死という選択肢をもった社会は、政治や経済やその他もろもろの思惑を孕んだ力学によって、当初の善意からも意図からもかけ離れたところへと動かされていくのだ。そのリアルなリスクを、本書の「大きな絵」から感じてもらえればと思う。(児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』ちくま新書、…
www.youtube.com 地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます 作者:さかはらあつし,上祐史浩 株式会社dZERO Amazon atプラス13 作者:上祐 史浩,大田 俊寛,大竹 弘二,大澤 真幸,佐藤 嘉幸,鈴木 一誌,安冨 歩,田原 牧,鶴見 済,中嶌 哲演,白井 聡,丸川 哲史 太田出版 Amazon 終わりなき日常を生きろ (ちくま文庫 み 18-1) 作者:宮台 真司 筑摩書房 Amazon 止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記 (講談社+α文庫) 作者:松本麗華 講談社 Amazon 孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル (双葉文庫) 作者:菅…
1月22日(月) バイトの昼休みに図書館へ行く。あんまり読みたいと思う本が見つからなかったんだけど、ここまで来て借りないというのはもったいない気がして無理やり3冊借りた。こういう気持ちで借りた本ってなんだかんだでページをめくる気になれないまま返却してしまうことが多く、物体を図書館と自宅を往復させるだけの行為になりがちなのでやめたい。私が借りてしまったばかりに、その本との奇跡的な出会いが失われてしまった人がいたかもしれないし。知らんが。 その後、スーパーで夫と待ち合わせて、野菜やら弁当やらを買って帰った。 夕飯:チキンステーキサラダ山盛り、れんこんの素揚げ 1月23日(火) 『人間関係を半分降り…
「完全自殺マニュアル」の著者・鶴見済による何か別の本で、笑うしかないというか唖然とするしかない、わけのわからない自殺理由が書いてあった。 ・わけのわからない自殺理由① とある60歳ぐらいの女性は買い物か何かに出かけた際に近所の友達に会って、その近所のおばさん友達が自殺をしようかと悩んでいたのを止めようとしたところ、自分も説得(?)されてその人と一緒に自殺したそうだ。 残された旦那さんは、「わけがわからない」と言っていたらしい。 ・わけのわからない自殺理由② どこかの姉妹か兄弟は、「自殺をしなければ超能力の力を強くできない!」というヘンテコリンな理由から自殺をしたらしい。 疑問なのはそもそも超能…
0円で生きる―小さくても豊かな経済の作り方― 作者:鶴見済 新潮社 Amazon なにかの本で紹介されていた鶴見済『0円で生きる』(新潮社)を読みました。サブタイトルは、「小さくても豊かな経済の作り方」です。 著者はなるべく金を使わない生活を実践している人なんだろうか……ただの実践者にしては、経済や人類学の専門書などの引用も多くてよく勉強しているなと読み進めているうち、思い出しました。『完全自殺マニュアル』を書いた、東大卒のライターとのこと。本のどこにもプロフィールが書かれていないのです。 前著『脱資本主義宣言』の実践編がこの本らしい。シェア、贈与、相互扶助などの方法が具体的に書かれています。…
www.youtube.com
1月 ・森美術館「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」 ・鶴見済『0円で生きる:小さくても豊かな経済の作り方』新潮社、2017年。 ・マルグリット・ユルスナール『東方奇譚』多田智満子訳、白水社、1984年。 ・マルグリット・ユルスナール『アレクシス あるいは空しい戦いについて とどめの一撃』岩崎力訳、白水社、2017年。 ・ヴィム・ヴェンダース『パリ、テキサス』(1984年) ・ヴィム・ヴェンダース『都市とモードのビデオノート』(1989年) ・クリスチャン・ディター『あと1センチの恋』(2014年) ・ダニエル・アルビド『シンプルな情熱』(2020年) ・高橋和己『アーユルヴェ…
今、この時、困難に見舞われている方が一刻も早く心安らかに過ごせるよう心からお祈り申し上げます。 昨日は従兄弟の誕生日。 亡くなって数年経つもののアカウントを閉じていない為、今年も「〇〇さんの誕生日です。誕生日のメッセージを投稿しよう!」とフェイスブックから届きました。 そのまま残されたタイムラインを眺めていると、忘れかけていた色々な思い出がよみがえります。 従兄弟の台所の神棚 アワビの貝殻が供えてあります ランキング参加中はてなブログ【シニア部門】
年末恒例、ボリューム満点の振り返り記事。例年あっという間にこの時期が来たと書いているのですが、今年は少し長く感じました。なんでやろなぁ。 この1年をさまざまなトピックと共に振り返っていきます。 昨年はこちら。 gillegiuly.hateblo.jp 出来事 メンタルグラフの記録 鑑賞したもの・読んだもの バレエ・オペラ ミュージカル・演劇 美術展・博物館展 コンサート・ライブ 映画 本 美味しかったもの 松山・アミティエ:生サーモンのタルタル 南新宿・コンテナート:ホルシュタイナー・グリュッツェ 原宿・ヨゴロウ:チキンカレー(ホウレン草) 買って良かったもの KORG Liano And …
今年読んだ本は65冊。 去年が75冊だったので去年ほどは読めなかった。 ブクログの履歴を見ると5月は1冊、7月は0冊。7月は職場異動があり慣れない仕事、覚えることの多さにだいぶ参っていたので本を読む元気がなかったのだと思われる。5月は謎。 2022年は4月が2冊、9月が1冊とそこだけペースが落ちている。 俺は春と夏頃に本を読めない時期がくるっぽい。なぜかはわからん。記録をつけてると傾向が見えて面白い。 booklog.jp 今年もいい本をたくさん読んだ。 文章が合わない。内容がつまらない。難しい。興味が持てない。そういう本は無理して読まない。途中まで読んだとしても放棄する。自分にとって面白いと…